ネスレ:09年増収率は目標レンジの下限に-08年通期は増益(2)

世界最大の食品メーカー、スイ スのネスレは19日、2009年の売上高伸び率が目標レンジの下限に とどまる見通しを示した。景気悪化で消費者への価格転嫁が一段と難 しくなっていることがその理由。同日発表した08年通期決算は、資 産売却が寄与し、69%増益となった。

同社は発表資料で、買収や資産売却、為替変動を除いたベース での売上高について、「最低でも5%に近い伸び」を目指すとの方針 を示した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト11人の 予想中央値では、同ベースでの増収率は3.7%と見込まれている。

欧米消費者は、ネスレのインスタントコーヒー「ネスカフェ」 のようなブランド製品から小売り各社のより安い自社ブランド(P B)製品に購入対象を移しつつある。同社はまた、手元流動性を維持 するため、自社株買い戻しの規模を縮小する方針を示した。

ヘルベアのアナリスト、アンドレアス・フォンアークス氏は決 算発表前に、「ブランド品を手掛ける企業は、PBに市場シェアを奪 われつつある」と指摘した。ヘルベアは、ネスレの投資判断を「中 立」としている。

08年通期の純利益は180億スイス・フランと、前年の106 億5000万フランから増加。アナリスト7人の予想中央値では202 億4000万フランが見込まれていた。

ネスレは昨年7月に米眼科製品子会社アルコンの株式25%を 現金およそ104億ドルで売却。92億フランの売却益を得た。

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