仏BNP10-12月:赤字13.7億ユーロ、投資銀やマドフ損失響く(3)

フランス最大の銀行BNPパリバ が19日発表した2008年10-12月(第4四半期)決算は、13億7000 万ユーロの赤字となった。相場の変動が響き、投資銀行部門は初の四 半期赤字に陥った。

前年同期は10億1000万ユーロの黒字だった。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたアナリスト予想平均では13億6000万ユーロの赤 字が見込まれていた。同行はまた、08年の配当を1株当たり1ユーロ と前年の3.35ユーロから引き下げた。

ボードゥアン・プロ最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテ レビジョンとのインタビューで、「環境は引き続き厳しいが、黒字回復 はもちろん、好業績への復帰に自信を持っている」と語った。「収入と いう点でもリスクの面でも、仏市場は回復力が欧州で最も強いと思う」 と述べた。

BNPは米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危 機の最悪の影響を回避してきたが、同行の1月の発表によると、昨年 9月の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん後の「資本 市場の異例に激しい動き」によって打撃を受けた。また、バーナー ド・マドフ容疑者の詐欺事件からも3億4500万ユーロの損失を被った。

同行はこの日、投資銀行部門の1月の業績は顧客の「活動が持続」 した結果、「非常に良好」だったことを明らかにした。プロCEOは同 部門が「早ければ今年1-3月(第1四半期)にも黒字に復帰すると期 待している」と語った。

決算発表は19日の通常取引開始前。株価は18日までで年初来 19%下落した。

投資銀行部門

高リスク融資に対する引当金は08年第4四半期に合計で25億 5000万ユーロと、3倍余りに増えた。アナリストは19億5000万ユー ロを予想していた。同行は先月発表した暫定決算で、同四半期の赤字 はほぼ14億ユーロと公表していた。

この日の発表によると、投資銀行部門は税引き前で20億7000万 ユーロの赤字。資産運用部門は2億1000万ユーロの黒字だった。同行 は昨日遅く、両部門のトップの交代を発表している。資産運用部門責任 者のアラン・パピアス氏と投資銀行部門責任者のジャック・デステ氏は 3月末に役割を交換する。

仏国内リテール(小口金融)事業の利益は2.5%減の3億1400万 ユーロ。新興市場のリテール事業は4000万ユーロの赤字(前年同期は 9700万ユーロの黒字)となった。同部門ではウクライナの「景気悪 化」に絡み2億7200万ユーロを引き当てた。同国での新規融資は停止 し、100店舗を閉鎖する計画。

米国の消費者向け銀行部門、バンクウエストの税引き前利益は 1700万ユーロと前年同期の1500万ユーロから増えた。一方、06年に 買収したイタリア部門は14%減益だった。

昨年12月末時点の中核的自己資本(Tier1)比率は7.8%と、 9月末の7.6%から上昇した。

BNPは、ベルギー・オランダ系金融サービス会社フォルティスの ベルギーとルクセンブルクの事業買収で昨年10月に合意したものの、 ブリュッセルの裁判所は12月にこれを差し止め、見直し後の合意も先 週、フォルティスの株主によって拒否された。プロCEOはこの日のイ ンタビューで、今月末まで買収成立に望みをつなぐ考えを示す一方で、 「BNPとしては実現しなければ困るというわけではない」と語った。

フランス政府は昨年12月に、BNPを含む同国の大手銀6行に計 105億ユーロの公的資金を注入した。BNPは政府向けの51億ユーロ 相当の優先株発行について、臨時株主総会を開く予定。

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