東京外為:円が6週間ぶり安値付近から値を戻す、実需の円買い観測

午後の東京外国為替市場では円は 対ドルで約6週間ぶり安値付近から値を戻している。政治の混迷で景 気対策が遅れるとの懸念から円は上値の重い展開が続いていたが、 久々の円安水準ということで国内輸出企業などの円買い需要が観測さ れている。

ドル・円は1ドル=93円半ばから後半でもみ合っていたが、午後 の取引では一時、93円31銭まで円買いが進行。1ユーロ=117円台後 半で推移していたユーロ・円も一時、117円31銭までユーロ安・円高 方向に振れる場面が見られた。

三菱東京UFJ銀行市場業務部の金成大介上席調査役は、「久々の 93円台ということで、朝から輸出企業などが円買いに動いていたという 印象があり、その影響がじりじりと出てきている」と分析。その上で、 「財務相辞任など日本の雰囲気は悪く、ユーロ圏も含めて米国以外も悪 いという話で盛り上がっているのは事実」だが、問題の根源は米国とい う本質は変わっておらず、ドルの上昇も「基本的にはポジション調整」 とみている。

前日の海外市場では円が対ドルで一時、93円96銭と1月7日以 来の安値まで下落していた。

一方、日本銀行は19日午後、同日開いた金融政策決定会合で、企 業金融支援の一環として買い入れ方針を表明していた社債について、 シングルA格以上の格付けを対象に、上限1兆円で実施すると発表し た。日銀はまた、コマーシャルペーパー(CP)の買い入れと企業金 融支援特別オペレーションの期限をそれぞれ9月末まで延期すること を決定。政策金利については据え置いた。

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