UBSが口座保有者名開示へ-脱税ほう助めぐる米当局との和解で

スイスの銀行最大手UBSは、米国 人の富裕層顧客の脱税をほう助したとされる問題で米当局による起訴を 回避するため、7億8000万ドル(約730億円)の支払いと、一部の隠し 口座の保有者名を開示することで当局と和解した。

米司法省は、UBSが1万7000人の米国人顧客による米内国歳入庁 (IRS)に対する口座隠しに加担したとして同行を捜査していた。U BSがビジネス慣行を改めて検察当局に協力し、支払いに応ずれば、米 当局は捜査を1年半以内に打ち切る。事情に詳しい複数の関係者による と、UBSは直ちに約250人の顧客名を提出する。

米当局はこれらの顧客名情報を得ることにより、スイスの銀行の秘 密主義に風穴を開けることになる。IRSは7月までにすべての米国人 口座保有者名の提出を求めているが、スイス政府からの抵抗を受けてい る。今回の合意によると、UBSが開示する必要のある口座保有者の最 終的数字によって、今後の法的措置が決まる見込みだという。

ピーター・クラー会長は18日の合意公表後にコメントを出し、「U BSはコンプライアンス(法令順守)の不履行について心から遺憾の意 を表明する」と述べ、「UBSは顧客に対する守秘義務を引き続き約束す るが、この守秘義務は、不正行為を助長したり、銀行員の手助けによっ て守秘義務による保護を悪用した顧客の身元情報を守ることを意図して 作られたものではなかった」と説明した。

米証券取引委員会(SEC)も、自分名義または他人名義で口座を 持つ米国人顧客に対し、UBSが登録を怠ったままブローカー・投資ア ドバイザーの業務を行ったとして提訴した問題について、同行との和解 に応じた。

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