債券相場はもみ合い、米債安で売り先行も株価伸び悩み-日銀発表待ち

債券相場はもみ合い。前日の米国 債相場が下落したことや日経平均株価が反発して始まったことを受け、 朝方は売りが優勢だった。その後は、株価が伸び悩んだことにつれて買 い戻しが増えた。きょうの日本銀行の金融政策決定会合での結果発表や 白川方明総裁会見を見極めようと、取引手控えムードも強い。

三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏は、「米国債利回 りが上昇したのを受けて、取引開始にかけて若干売りが出た。その後は 日経平均が上げ幅を縮めたことが相場の下支えとなった」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比1銭安の139円63銭 で寄り付いた後、一時139円45銭まで下落した。その後は、徐々に水 準を切り上げ、2銭高い139円66銭まで戻した。結局、6銭安の139 円58銭で引けた。3月物の午前売買高は7666億円。

日経平均株価は小反発。前日比37円93銭高の7572円37銭で午 前の取引を終了した。朝方は100円を超す上昇となっていたが、次第 に水準を切り下げた。

日銀金融政策決定会合待ち

日銀はこの日に開く金融政策決定会合で、当面の金融政策運営方針 を決める。ブルームバーグの調査では、政策金利については有力日銀ウ オッチャー16人中15人が現状維持を予想した。

今回は社債買い入れの枠組み公表のほか、企業金融支援特別オペな どの期限延長が打ち出されるとみられている。市場ではターム(期日) 物金利の低下観測も根強く、こうした期待が足元の中期債の支えとなっ ている。午後には白川日銀総裁の定例会見が行われる。

クレディ・スイス証券債券調査部長の河野研郎氏は、日銀のターム 物金利に対するメッセージを焦点に挙げ、「現在の国債発行額、特に短 い年限の債券が増えており、短期セクターの金利をどのように抑えるか が、円債市場全体に大きな影響を及ぼす」と説明した。

一方で、「金利というより、量的緩和の拡充を探る状況。ターム物 金利を政策対象にするとの話が一部で出ているが、長期金利に大きな影 響を与えるものではないとみている」(宇野氏)との声も聞かれた。

新発10年債利回りは1.25%

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日比0.5ベーシ スポイント(bp)低い1.25%で寄り付いた後、若干水準を切り上げ、

1.255%をつけた。結局、0.5bp低い1.25%で引けた。

中期債もしっかり。新発2年債利回りは0.5bp低い0.365%、新 発5年債利回りは前日比変わらずの0.71%で引けた。

UBS証券チーフストラテジストの道家映二氏は、「銀行中心に自 己資本比率が低下し、収益を積み上げる必要があるので、円債には売り が出ない状況。日本は月末にかけて年限長期化の買いや、来月に国債償 還が多いため、需給が改善する見通しなので底堅い」と語った。

18日の米国債相場は大幅下落。米連邦準備制度理事会(FRB) が消費者借り入れ金利押し下げを目指した米国債買い入れに消極的な見 解を示したことから、売りが優勢となった。同日の米株式市場は高安ま ちまち。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE