JR西日本株が約9年ぶり安値、収入変化の敏感さ警戒-UBS格下げ

西日本旅客鉄道(JR西日本)の 株価が一時、4%安の33万3000円まで3日続落。2000年4月17日 (32万4000円)以来、約8年10カ月ぶりの安値水準を付けた。国内 経済環境が急速に悪化し、鉄道収入の落ち込みが警戒されている。また、 同業他社との比較で収入変化による利益への感応度が高く、景気後退に ぜい弱な企業体質に言及する声が一部アナリストから上がった。

UBS証券は18日、JR西日本株の投資判断を従来の「中立」か ら「売り」に引き下げた。マクロ経済が前回の景気後退局面よりかなり 悪化する公算が大きいなどとして、09年度の鉄道収入の想定を前期比

1.7%減から同5%減に下方修正。さらに「車両、運航管理システムの 更新が続くため、来年度の減価償却費と業務費は08年度より増加する 可能性が高い」と、原田潤アナリストはリポートの中で指摘している。

また原田氏は、「原油安による動力費の減少を考慮しても、営業費 用全体では08年度比横ばい程度」と見ており、09年度は鉄道収入の減 少分がほぼそのまま経常利益の減益につながると予想。収入変化による 利益への感応度の高さに警戒感を示し、1株当たり純利益(EPS)は 09年度に1万4024円(従来予想は2万4602円)、10年度に1万 9737円(同3万557円)にそれぞれ引き下げた。

同証では、業績修正を反映する形で目標株価も42万円から30万 円に修正。算出基準年度を従来の09年度予想から、退職給付費用が通 常化する10年度予想へと変更、東日本旅客鉄道(JR東日本)の目標 倍率よりディスカウントした10年度のPER15倍を基準としている。

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