日本株:伸び悩む、海運下げ転換-トヨタなど輸出関連は堅調

午前半ばの東京株式相場は急速に 伸び悩んでいる。商船三井など海運株が下落に転じ、セブン&アイ・ホ ールディングスなど小売株も軟調。原油先物の続落を受けて石油株も安 く、株価指数の上値を抑えている。半面、トヨタ自動車やソニーなど、 円安が支えの輸出関連株は堅調な値動きが続く。

GCSAMの佐藤博最高投資責任者は、「日本株は相当調整が進ん だものの、今まで見たことがないような決算内容では、日経平均は 7500円近辺で当面閉塞状態が続かざるを得ない」と話した。佐藤氏に よると、来期は上場企業全体の最終損益が赤字に転じ、2002-03年ご ろのようにPER(株価収益率)が再び算出できなくなる危険性がある という。

午前10時13分時点の日経平均株価は前日比19円70銭 (0.3%)高の7554円14銭、TOPIXは2.12ポイント(0.3%) 高の751.38。東証1部の売買高は概算で5億4640万株。値上がり銘 柄数は797、値下がり719。東証業種別33指数の騰落状況は、値上が り業種が14、値下がり19。

為替動向とTOPIX水準を意識

オバマ大統領は住宅差し押さえ抑制を目指し、規模750億ドル (約7兆200億円)の住宅支援計画を発表した。安全投資としての円 への需要が弱まるとの観測が広がり、東京時間午前では、1ドル=93 円台後半、1ユーロ=117円後半での動き。

新光証券エクイティ情報部の三浦豊シニア・テクニカルアナリスト は、「米国株や欧州株に対する不透明感が払しょくされていないだけに、 きょうは為替が1ドル=93円台を維持できるかが相場のポイント」と 見る。さらに三浦氏は、TOPIXが10月安値746ポイントを割り込 む場面から切り返したきのうの状況に言及、この安値水準を意識した値 動きになると予想していた。

前日の米国株は軟調だった。1月の米鉱工業生産指数が前月比

1.8%低下、1月の米住宅着工件数は前月比17%減と統計開始の1959 年以降で最低となり、実体経済の悪さが重しになった格好。連邦公開市 場委員会(FOMC)は、今年の経済成長率予想を下方修正している。

船井電が急伸、日信工は急落

個別の材料銘柄では、クレディ・スイス証券などが格上げした船井 電機が急伸。2010年12月期からの収益回復を予想し、日興シティグ ループ証券が投資判断を上げたヤマハ発動機は6日ぶりに大幅反発。ゴ ールドマン・サックス証券が格上げした住友電気工業、メリルリンチ日 本証券が格上げした日本水産も高い。

半面、野村証券金融経済研究所が格下げした日信工業が急落。大和 総研が「中立」へ格下げしたリンテック、UBS証券が格下げしたJR 西日本も安い。1月に経営破たんした丸井今井に対する債権3億1300 万円について、取立不能、取立遅延のおそれが生じたレナウンも軟調。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE