債券は軟調か、米債安受け売り先行-日銀決定会合結果を見極め(2)

債券相場は軟調(利回りは上昇) な展開が予想される。前日の米国債相場が下落した地合いを引き継ぎ、 朝方は売りが先行する見通し。その後は、日本銀行の金融政策決定会合 での結果発表や白川方明総裁会見の内容を見極めようとして様子見姿勢 が強まりそうだ。

日興シティグループ証券チーフストラテジストの佐野一彦氏は、昨 日の米市場はダウ平均が小幅高で、10年債利回りが上昇し、若干マイ ナスと指摘。「市場の注目は金融政策決定会合。失望感が広がれば、中 短期ゾーンを中心に相場が下げる可能性が高い。その際、2年債利回り の0.4%台はもちろん、5年債は現在の0.7%台でも十分妙味がある」 との見方を示している。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日の通常取引の終値139円 64銭を若干下回って始まった後、日中は139円25銭から139円65銭 程度のレンジが予想されている。18日のロンドン市場で3月物は、東 京終値と変わらずの139円64銭で引けた。清算値は139円61銭。

日銀はこの日に開く金融政策決定会合で、当面の金融政策運営方針 を決める。ブルームバーグの調査では、政策金利については有力日銀ウ オッチャー16人中15人が現状維持を予想した。今回は社債買い入れの 枠組み公表のほか、企業金融支援特別オペなどの期限延長が打ち出され るとみられている。市場ではターム(期日)物金利の低下観測も根強く、 こうした期待が足元の中期債の支えとなっている。午後には白川日銀総 裁の定例会見が行われる。

ドイツ証券チーフ金利ストラテジストの山下周氏は、「コマーシャ ルペーパー(CP)買い取りや企業金融支援特別オペの期限延長、社債 買い取りの具体化などを市場は想定しており、短国買入増額などターム 物金利抑制策については市場の見方が分かれている」と指摘。「日銀は、 すでに潤沢に資金を供給しているが、ターム物金利抑制策を新たに打ち 出せば、中短期ゾーンの買い要因となる」と予想している。

18日の先物相場は続伸。世界的な景気懸念や東欧での金融不安を 背景に前日の米債相場が大幅高となったほか、国内では日経平均株価が 約3カ月ぶり安値を付けたことから買い優勢の展開となった。中心限月 3月物は前日比26銭高い139円64銭で引けた。3月物の日中売買高 は1兆4807億円。

一方、18日の米国債相場は大幅下落。米連邦準備制度理事会(F RB)が消費者借り入れ金利押し下げを目指した米国債買い入れに消極 的な見解を示したことから、売りが優勢となった。同日の米株式市場は 高安まちまち。

新発10年債利回りは1.2%台後半か

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日終値1.255% を若干上回る水準で始まり、日中ベースでは1.2%台後半での取引が見 込まれる。

日本相互証券によると、18日の現物債市場で新発10年物の298 回債利回りは、前日比3ベーシスポイント(bp)低い1.25%で取引を開 始した。直後に1.245%と、1月27日以来およそ3週間ぶりの低い水 準を付けた。いったんは2bp低い1.26%にやや水準を切り上げたが、 結局、2.5bp低い1.255%で引けた。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.25%だった。

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