米国株:総じて下落、FOMCが成長予想引き下げ-UTX安い(2)

米株式相場は総じて下落。連邦公 開市場委員会(FOMC)が今年の経済成長率予想を下方修正したほか、 午前に発表された1月の鉱工業生産では予想以上の落ち込みが示され、 住宅着工件数は統計開始以来の最低を記録した。

ジェットエンジンやエレベーターを製造するユナイテッド・テク ノロジーズ(UTX)や建機大手キャタピラーは下落。FOMCが示し た今年最大1.3%のマイナス成長予想が嫌気された。銀行のウェルズ・ ファーゴやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、シティグループも値下 がりした。

オバマ大統領が住宅支援策を発表したものの、銀行の損失拡 大懸念を緩和させることはできなかった。ケーブルテレビ(CATV) 事業者大手コムキャストが下落。同社は加入者の伸びが鈍化したと明ら かにした。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対2。S& P500種株価指数は前日比0.1%安の788.42。ダウ工業株30種平均は

3.03ドル(0.1%未満)高の7555.63ドル。ラッセル2000指数は

1.3%安だった。

住宅着工件数

商務省が発表した1月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、 以下同じ)は前月比17%減少の46万6000戸と、統計が開始された 1959年以降で最低となった。1月の米鉱工業生産指数(製造業、鉱業、 公益事業の生産を対象、季節調整値、2002年=100)は、前月比1.8% 低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央 値は1.5%低下だった。

米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した議事録によると、1 月27-28日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)では大部分の メンバーが経済成長への下振れリスクを認識し、金融市場の混乱を背景 に、景気回復が「遅れ、弱いものにとどまる著しいリスク」があると指 摘した。

UTXは1%安、キャタピラーは1.9%値下がりした。住宅建設 株はパルト・ホームズを中心に売りが広がった。

S&P500種金融株価指数は前日比0.2%安で14年ぶり安値に下 げた。年初からの下げ幅は37%となっている。過去2年間、同株価指 数は産業別10指数のうち最悪のパフォーマンス。

ウェルズ・ファーゴは4.7%安。BOAは6.7%下げ、ダウ工業株 30種平均構成銘柄の中で値下がり率最大だった。シティは4.9%安で 取引を終えた。

住宅支援策

オバマ大統領は、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディ マック(連邦住宅貸付抵当公社)への政府支援強化を通じて、最大900 万世帯の差し押さえ回避を目指すことを明らかにした。

チェマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ) のシニア投資責任者、トム・ワース氏は「政府は景気回復に向けて徹底 的に取り組んでいる。持っている策をすべて講じれば、成功するだろう。 今年下期までには状況はずっと改善しているだろう。下値を再び試して いる展開で、当社は株式を買い増している」と語った。

ブルームバーグのデータによると、1月12日以降に発表されたS &P500種採用企業379社の四半期決算は平均33%の減益だった。

スチュワート・キャピタル・アドバイザーズ(ペンシルベニア州 インディアナ)の調査ディレクター、マシュー・ディフィリッポ氏は、 「今の時点でリセッションの終わりを予想するのは困難だ。当社は景気 にあまり左右されない銘柄に注目している」とコメントした。

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