今日の国内市況:株式は年初来安値、債券上昇-ドルもみ合い

東京株式相場は続落し、日経平 均株価とTOPIXの終値はともに連日でことし安値となった。世界 的な景気低迷の深刻化や根強い金融不安から銀行、保険、その他金融、 証券といった金融株、不動産株中心に売られ、全上場銘柄のうち52 週安値を更新した銘柄数は350超と、前日水準の4倍以上に急増。東 芝や野村ホールディングス、花王など日本の代表的企業も数多く含ま れる。

日経平均株価の終値は前日比111円7銭(1.5%)安の7534円 44銭、一時は約3カ月ぶりに心理的節目の7500円を割り込む場面も あった。TOPIXは7.27ポイント(1%)安の749.26。東証1部 の売買高は概算で19億5698万株、売買代金は同1兆1866億円。値 上がり銘柄数606、値下がり988。東証業種別33指数の騰落状況は値 上がり9、値下がり24。海運、ガラス・土石、輸送用機器、建設が上 昇。証券・商品先物取引、医薬品、その他金融、鉱業は安い。

景気と金融不安が継続し、日経平均は一時166円安の7479円と 昨年11月21日以来となる7500円割れまで下げた。TOPIXは、 パニック的な下げとなった昨年10月27日の終値746.46を一時下回 った。

米ニューヨーク連銀が17日発表した2月の同地区の製造業景況 指数はマイナス34.7と、2001年の統計開始以来で最低を記録。また、 日興シティグループ証券では17日、日本経済の見通しを引き下げた。 実質国内総生産(GDP)成長率は08年度がマイナス3.0%(前回1 月予想はマイナス2.0%)、09年度がマイナス5.0%(同マイナス

2.3%)。四半期ベースで前期比年率がプラスに転じるのは10-12月 期と予想した。

もっとも、日経平均は終値でかろうじて7500円を維持した。焦 点だった米自動車業界については、ゼネラル・モーターズ(GM)と クライスラーは提出期限の17日に経営再建計画を米財務省に提出。 なお状況は楽観できないものの、為替の円安傾向や米株先物が堅調に 推移していたこともあり、下げ幅も限定された。

債券上昇、10年債利回り3週ぶり低水準

債券相場は上昇(利回りは低下)。世界的な景気懸念や東欧での 金融不安を背景に前日の米債相場が大幅高となったほか、国内では日 経平均株価が約3カ月ぶり安値を付けたことから買い優勢の展開とな った。新発10年債利回りは一時、1.245%と3週間ぶり低水準を付け た。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比28銭高の139円66銭 で取引を開始した。午前の取引終了前には41銭高い139円79銭まで 上昇して、日中ベースで1月23日以来の高値をつけた。その後はや や上げ幅を縮めて、結局は26銭高い139円64銭で引けた。3月物の 日中売買高は1兆4807億円。

米株安などを受けて、日経平均株価が続落したことも相場の支え となった。17日夕には中川昭一財務・金融担当相が急きょ辞任し、麻 生政権による政策運営の不透明感が強まったことも債券が買われた一 因との見方もある。

新発10年物の298回債利回りは、前日比3ベーシスポイント (bp)低い1.25%で取引を開始した。直後に1.245%と、1月27日以 来およそ3週間ぶりの低い水準を付けた。いったんは2bp低い

1.26%にやや水準を切り上げたが、午後3時以降は3bp低い1.25% で推移している。

中期債も堅調。2年物の277回債利回りは一時2bp低い0.36% に低下した。新発2年債利回りとしては1月23日以来の低水準。午 後3時半前後からは0.37%で推移している。また、新発5年債利回り は朝方に2bp低い0.70%まで下げた。

日銀が18、19日に開く金融政策決定会合では、社債買い入れの 枠組み公表のほか、企業金融支援特別オペなどの期限延長が打ち出さ れるとみられている。市場ではターム(期日)物金利の低下観測も根 強く、こうした期待が中期債の支えとなっている。

ドル・円もみ合い、92円台前半中心

東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=92円台前半を中 心にもみ合った。米自動車大手の経営再建計画をめぐって、最悪の破 たんシナリオは避けられる可能性が生じたことから、リスクを敬遠し た円買い圧力が緩和。午後の取引では海外市場の反応を見極めたいと の意向から、値動きの乏しい展開が続いた。

注目されていた経営再建中の米自動車大手による中間報告では、 17日にゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーが最大で計216 億ドル(約1兆9950億円)の追加支援が必要になる可能性があるこ とを明らかにした。追加支援の規模は既に受けている公的融資の2倍 以上に上る。

GMは、最大1000億ドルの負担を伴う3つの破たんシナリオを 検討し、公的支援を受ける選択肢に比べて望ましいものではなかった と説明している。

一方、この日のユーロ・ドル相場は東欧で事業展開しているユー ロ圏金融機関の格下げ懸念を背景に、一時1ユーロ=1.2559ドルと、 昨年12月4日以来のユーロ安値を更新。しかし、午後の取引では急 速に下げ渋り、1.26ドル台前半まで値を戻す場面もみられた。

前日の海外市場で一時1ユーロ=115円65銭と、12日以来の水 準までユーロ安・円高が進行していたユーロ・円相場は、東京市場で は116円台前半を中心に推移。午後には116円台後半までユーロ高が 進んだ。

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