アサヒプリなど都市鉱山株が急伸、NY金は7月来高値-採算好転期待

貴金属のリサイクルを行うアサヒ プリテック株が一時、前日比11%高の1188円と約6週間ぶりの水準 を回復。ニューヨーク金先物相場が昨年7月以来の高値を付けるなど上 昇基調を強めており、いわゆる「都市鉱山」関連企業の収益好転につな がるとの期待が広がっている。同業の松田産業株も一時6.6%高の 1063円と3日続伸し、昨年12月2日以来の高値水準。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)・COMEX部門の金先物 4月限は17日、一時1オンス=975.40ドルと、中心限月として昨年 7月22日以来の高値となった。低金利に加えて政府支出が重なり、通 貨価値が下がるとの観測が広がる中で価値保存手段としての金の魅力が 高まっている。金連動型の上場投資信託で最大の「SPDRゴールド・ トラスト」の金保有量は、17日時点で過去最高となる1000トンを超 えた。

大和総研の古島次郎アナリストは、アサヒプリ株について「直近 の業績は低迷しているが、この日は金価格上昇に伴い、連想銘柄として 買われている。長いスパンで考えても、小型家電や携帯電話回収など貴 金属回収については国内外を問わず、ニーズは高い」と指摘した。

アサヒプリは、1月30日の第3四半期累計(2008年4-12月) 業績発表時に、09年3月期の連結最終損益予想を10億円の赤字に見直 した。従来予想は16億円の黒字、前期は65億円の黒字。金属価格の 下落で、一時的に発生した評価損益58億円が赤字転落の主因。同社広 報担当の森繁知子氏は、「金価格が上昇すると、収益は改善する可能性 があるが、金以外の貴金属も扱っており、金価格以外にもさまざまな要 因が評価にかかわる」と話す。

いちよし経済研究所の荒関誠人アナリストは、「投資家の間で資 産を金にシフトする動きが見られる。第3四半期は評価損が出ているが、 金相場が上昇すると在庫の評価も高くなり、収益も改善される」と指摘。 足元では貴金属価格が08年12月末時点を上回っており、今期業績は 会社計画を下回る可能性は低いと見ている。

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