塩野義株は反落、抗肥満薬の第2相試験結果公表-好悪混在との見方

中堅製薬メーカー、塩野義製薬の株 価が反落。一時は前日比4.6%安の1544円まで売られ、2008年10月28 日以来、約4カ月ぶりの低水準に沈んだ。抗肥満薬「S-2367(開発コー ド名)」の後期第2相試験(フェーズ2)が、会社側の到達目標を達成 したことが17日確認された。しかし商品化にはハードルが高いとの見方 があり、買いが手控えられた。

塩野義が公表した2本のフェーズ2試験のデータによると、RCD と名付けられたBMI(肥満などを表す指標)30-45の肥満者を対象と する1年間の試験では、35%の患者が体重を5%以上減らすことが統計 的に立証された。米国食品医薬品局(FDA)が提示していた35%とい う条件をちょうど達成したことになる。

ただ「FDAの第2の条件である同薬投与群と偽薬群の体重減少値 の間に5%の差異があることは両試験とも満たしておらず、FDAガイ ドラインは1つクリア、1つミスしたことになる」(UBS証券の志村 裕久シニアアナリスト:17日付の投資家向けリポート)。

志村アナリストによると、S-2367の偽薬による減量分を差し引い た体重減少値は3%。開発中の他の肥満薬では10%以上の減量効果を示 したものもあるため、「商品化は困難か」(志村氏)という。

一方、塩野義はフェーズ3開始に向けて「これからパートナー企業 の選定交渉を再開する」(同社広報室長の岸田哲行氏)としており、商 品化を目指す考え。

抗肥満薬の開発は、臨床試験の対象者数が多くなるうえ、副作用な ども多く、欧米メガファーマ(巨大製薬企業)でも開発中止に追い込ま れたケースが散見される。クレディ・スイス証券の酒井文義シニアアナ リストは「開発パートナー次第」と指摘。選定に時間が必要なため「し ばらく空白期間ができる」と述べている。

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