米欧の金融債保有リスク、上昇-東欧経済への懸念と株・商品安で

17日のクレジット・デフォルトス ワップ(CDS)市場では、米欧の金融機関の社債保証コストが上昇。 世界的なリセッション(景気後退)が悪化しつつある兆しを受け、世界 中で株式から原油に至るまで資産の売りが強まった。

東欧向け融資が原因で格下げに直面しているとの懸念から、欧州金 融機関の劣後債に関連したCDSスプレッドは約4カ月ぶりの高水準に 達した。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やモルガン・スタンレーな ど米金融機関のCDSスプレッドも上昇した。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、東欧経 済の悪化に伴い、東欧に子会社を抱える西欧の銀行の格付けを引き下げ る可能性を明らかにしたことを受け、世界各地で株式相場や商品相場が 下落し、信用市場も悪化した。米景気減速がさらに深刻化する兆しのな か、2月のニューヨーク州製造業景況指数は過去最低となった。

バークレイズ・キャピタルによれば、北米の投資適格級企業125社 で構成するマークイットCDX北米投資適格指数のスプレッドはニュー ヨーク時間午後1時31分(日本時間18日午前3時31分)現在、15.5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の214.5bp。スプ レッド上昇は投資家心理の悪化を意味する。

CMAデータビジョンによると、BOA債のCDSスプレッドは20 bp上昇の205bp。モルガン・スタンレーは13bp上昇し343bp。 また、英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RB S)のCDSスプレッドは17bp上昇して180bpと、過去4カ月余り で最高となった。

欧州の銀行・保険25社から成るマークイットiTraxx金融指 数のスプレッドは24bp上昇し238bp。主に高リスク・高利回りの 50銘柄で構成するマークイットiTraxxクロスオーバー指数は17 bp上げて1110bpと、昨年12月16日に付けた過去最高水準(1128 bp)に近づいている(いずれもJPモルガン・チェース調べ)。

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