米国株:下落、リセッション深刻化を懸念-シティやGMが安い(2)

米株式相場は下落。3カ月ぶり安 値をつけた。この日は世界的にも株式相場は下落した。朝方ニューヨー ク連銀が発表した2月の同地区の製造業景況指数は統計開始以来の最低 を記録、政府の景気対策はリセッション(景気後退)の深刻化を食い止 めるには不十分との懸念が広がった。

銀行大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグループ、 JPモルガン・チェースはいずれも大幅下落。石油のエクソンモービル はS&P500種株価指数採用銘柄のなかで、値下がり率最大だった。ニ ューヨークの原油先物相場の大幅安が手掛かりだった。

自動車のゼネラル・モーターズ(GM)も下落。同社は生き残り をかけて政府に追加支援を訴えている。欧州やアジアの株式市場では、 格下げや評価損追加計上の懸念から銀行株が特に売られた。

S&P500種株価指数は前営業日比4.6%安の789.17。11月以来 で初めて800を割り込んだ。一方、ダウ工業株30種平均は297.81ド ル(3.8%)安の7552.60ドルで終了。ラッセル2000指数は4.3%安 だった。前日の米金融市場はプレジデンツデーの祝日で終日休場だった。

ワサチ・アドバイザーズのポートフォリオ・マネジャー、マイ ク・シニック氏は「誰が大統領になろうとも、何にどのくらいの資金を 投じようとも、今の状況を抜け出し、経済を正常化させるには長くかつ 痛みを伴う過程を経る必要があるとの見方が広がっている」と語った。

ニューヨーク連銀指数

S&P500種の産業別10指数はいずれも下落。ニューヨーク連銀 が発表した2月の同地区の製造業景況指数はマイナス34.7と、2001 年の統計開始以来で最低だった。前月はマイナス22.2。同指数ではゼ ロが景況の拡大と縮小の境目を示す。

オバマ大統領は17日、減税や政府支出が盛り込まれている7870 億ドルの景気対策法案に署名した。

昨年10-12月期の日本の国内総生産(GDP)1次速報値は前期 比年率12.7%減と、第1次石油危機直後の1974年以来、約34年ぶり の大幅な減少率となった。英産業連盟(CBI)によると、英国のGD Pは今年、3.3%のマイナス成長が見込まれている。

ハリス・プライベート・バンクのジャック・エイブリン最高投資 責任者(CIO)は、「市場は日本のGDPの大幅な落ち込みに反応し ている。これが週明けにかけての大きな材料だった」と語った。

KBW銀行指数は10%下落、終値ベースで1992年11月以来の安 値まで落ち込んだ。指数を構成する24社いずれも2.3%以上の値下が りだった。

エクソン、GM

エクソンは11月以来の安値。ニューヨーク商業取引所(NYME X)の原油先物3月限は前営業日比2.58ドル(6.88%)急落し、1バ レル=34.93ドルで終えた。昨年7月には最高値の145.29ドルを記録 した。

GMは13%安。ダウ工業株30種平均銘柄の中で下落率最大だっ た。政府支援に頼るGMとクライスラーは17日に提出する米財務省あ ての経営再建計画で、追加支援の必要性を訴える。

ブルームバーグのデータによると、1月12日以降に発表されたS &P500種採用企業372社の四半期決算は平均33%の減益だった。

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