中川前財務相:予算・関連法案の早期成立困難と判断-辞任会見(2)

中川昭一前財務相兼金融担当相は17日、麻 生太郎首相に辞表提出後、財務省内で記者会見し、辞任時期を早めた理由につ いて与野党内から即時辞任を求める声が強まったことなどから「予算・関連法 案の1日も早い成立が困難になると判断した」と説明した。

中川前財務金融相は同日午後の記者会見で、今年度第2次補正予算関連法 案と来年度予算・関連法案の衆院通過後に辞任する考えを表明した。しかし、 野党が早期辞任を求める問責決議案を参院に提出したほか、公明党の北側一雄 幹事長が即時辞任を要求するなど「四面楚歌」の状態に陥っていた。

中川氏は野党が同日の衆院予算委の審議を欠席したことから「野党は私の ことも含めて徹底抗戦ということだった。その結果、予算・関連法案の審議に 影響すると感じてこういう決断をした」と発言。また、「与党からも叱正(しっ せい)をいただいた」と述べ、与党内からの突き上げも理由の1つに挙げた。

「100年に1度」と言われる景気悪化の最中の辞任の責任を問われ、中川氏 は「閣僚として、議員として責任を全うすることが重要であることは感じてい る。ローマG7後の会見でああいう状態に陥ったことで、国民や政府、国会に 大変ご迷惑をおかけしたことは痛感している」と述べた。

中川氏は14日にローマで開かれた7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7) 後の記者会見に、もうろうとした状態で出席したことが今回の辞任劇の引き金 となった。国際会議の晴れの舞台での失態に「私自身のことで各方面に迷惑を かけていることは決してプラスではない」と反省の弁を述べた。

一方で、後任として兼務が決まった与謝野馨経済財政政策担当相について は「はるかに優秀で経験もある。非常に心強い」との認識を示した。

また、「今後も麻生首相と麻生内閣を私なりに支えていきたい」と述べた上 で、「国会議員としてまだやることはある」とし、議員辞職は否定した。

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