米国務長官:小沢代表ら民主幹部と会談へ-政権交代にらみ人脈作り

東アジア訪問の最初の訪問国として 日本に滞在している米国のヒラリー・クリントン国務長官は17日夜、都 内のホテルで民主党の小沢一郎代表と会談する。将来の政権交代もにら み日本の民主党と人脈づくりを図るのが狙いで、菅直人代表代行、鳩山 由紀夫幹事長ら同党幹部も同席する。

在東京米大使館のデービッド・M・マークス報道官によると、会談は 米側が提案し、実現したという。

クリントン長官は中曽根弘文外相との日米外相会談で、オバマ大統 領と麻生太郎首相による首脳会談を24日にホワイトハウスで行うこと を提案するなど現政権への配慮を見せたばかりだが、総選挙後に民主党 が政権を奪取した場合に首相に就任する予定の小沢氏と面識を持ってお く必要があると判断したようだ。

中川昭一財務相兼金融担当相が2009年度予算案の衆議院通過後の 辞任を表明するなど自民党政権は窮地に陥っている。衆議院議員の任期 は今年9月までで、日本国内では総選挙後の政権交代は現実味を持って 語られている。

双日総合研究所の吉崎達彦副所長はクリントン国務長官が小沢氏と 会談する狙いについて「次の首相になるチャンスがある人なので会って おきたい、どんな人物か知りたいということではないか。直接会ってお きたいのだろう」と語った。

仮に民主党が政権を取った場合、米国との間で議論になるのが米軍 基地問題をはじめとする安全保障政策だ。

例えば、クリントン長官の夫であるビル・クリントン政権下の1996 年、当時の橋本龍太郎政権との間で方針を決めたものの、調整が難航し ていまだ実現に至っていない沖縄県宜野湾市の海兵隊普天間飛行場の移 設問題がある。

日米両政府は06年5月、沖縄県宜野湾市の海兵隊普天間飛行場を同 県名護市辺野古に建設予定の代替施設に移転することで合意したが、民 主党は08年8月に発表した「沖縄ビジョン2008」で海兵隊普天間飛行 場(沖縄県宜野湾市)の県外か国外への移転を要求。同ビジョンは日米 地位協定の抜本的な見直しも求めており、民主党がこれまでの基地政策 を転換させればアジアでの米国の軍事戦略にも影響を及ぼしかねない。

--共同取材:Bradley K. Martin Editor :Hitoshi Ozawa

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