ホンダ:小型ジェット事業で販売目標など下方修正-景気後退で(2)

国内2位の自動車メーカー、ホン ダは、自社開発した小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の事業 計画で販売目標などを下方修正した。世界的な景気後退が長引く恐れが あることから生産規模を当初見込みから2-3割縮小するとともに、累 積損失の解消時期を1年程度先送りする。

ホンダの福井威夫社長は16日、ブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで、景気後退がホンダジェット事業に与える影響について 「あまり追い風とは言えない。多少の影響はあるということで、販売目 標や生産台数を、堅実な方向に修正した」と述べた。

ホンダは2010年から米国、12年から欧州でホンダジェットの販 売を開始する計画。福井社長は「年間100機くらいつくって、短期で 累損解消する計画だったが、70-80機に抑えて、1年くらい累損解消 の時期を延ばす」と述べた。福井社長によると当初は販売開始から「3 -4年で累損解消が見えるビジネスプラン」だったという。

一方、福井社長は「ホンダジェットの受注は、キャンセルがほとん どなく、順調にいける」として、米欧での販売開始時期は予定通りと強 調した。また、米国でパーソナルジェットが企業の贅沢品の象徴として 捉えられていることについては「ホンダジェットが贅沢品という認識は、 あまり米国ではないと思うし、ますます米国、将来的には中国やアジア、 欧州でも非常に効率的な便利な乗り物として、あのクラスのジェットが 活躍すると思う」と述べた。

フォルティス・アセットマネジメントの山本平社長は、20年まで に約100カ所に飛行場を建設する計画がある「中国は壮大な国土なの で、飛行機は今後一番使われる交通手段になるのではないか」と述べ、 「こんなにチャレンジングな経営環境はないが、今きちっと生き残れば、 この後、むしろメリットを受けることになる」とみている。

ホンダジェットは、主翼の上にエンジンを置く独特のレイアウトや 空気抵抗を軽減した機体設計などにより最高時速が778キロと、同じ クラスのビジネスジェットよりも約10%速い。また米GEと共同開発 したエンジンの搭載や軽量素材の採用で燃費が競合機に比べ30-35% 優れているのも特徴。7人乗り(客室5席、操縦室2席)の標準仕様と エアタクシー向け8人乗り(客室6席、操縦室2席)仕様があり、価格 は標準仕様で390万ドル(08年1月以降の受注分)。ホンダジェット は、06年10月から米国で、昨年5月からは欧州でも受注を開始。すで に100機を大きく上回る受注があるという。

また福井社長は、自動車需要の落ち込みが続いている北米で、早期 退職者の募集やワークシェアリングの導入を検討していることも明らか にした。

ホンダの株価17日終値は前日比25円(1.1%)高の2225円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE