【個別銘柄】銀行、野村H、ソニー、建設、アルゼ、ナルミヤ、ツムラ

17日の日本株市場における材料銘 柄の終値は以下の通り。

大手銀行株:TOPIX銀行指数(TPNBNK <Index>)は2.5%安 の144.41ポイントで、TOPIXの下げ寄与度で33業種中1位。日 本の経済統計の悪化に加え、米自動車大手の再建計画が17日の提出期 限までにまとまらないとの米紙報道もあり、金融機関の損失拡大不安か ら売りが優勢となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)の終値は4.0%安の451円、みずほフィナンシャルグループ (8411)は3.9%安の200円、三井住友フィナンシャルグループ (8316)は2.7%安の3270円。

野村ホールディングス(8604):終値は3.4%安の454円。一時は 451円と、1982年10月8日以来、約26年半ぶりの低水準に落ち込ん だ。世界的な景気低迷を見越して、株式投資に強い買い意欲を持つ向き が減っている。この日日経平均株価が一時7615円まで下げ、ことしの 取引時間中の安値を更新したことから、株式相場の停滞懸念が一段と強 まったようだ。

ソニー(6758):終値は2.3%安の1660円。一時は1648円まで売り 込まれ、1987年6月18日以来の低水準に沈んだ。今期(2009年3月 期)は過去最大の営業赤字を計上する見通しで、財務健全性の低下など が懸念された。同社株の上場来高値は2000年3月1日に付けた1万 6950円。約9年で10分の1以下に値下がりした格好。

輸出関連株:米自動車大手の再建計画をめぐる労使の攻防が読みに くいうえ、米国の失業者増加懸念なども重なり、3連休明けの米国株動 向が警戒された。日本の中川昭一・財務相兼金融担当相が辞意を示し、 「国会審議が乱調となるのではとの観測もマイナス要因となった」(S MBCフレンド証券の中西文行ストラテジスト)。キヤノン(7751)が

2.1%安の2365円、トヨタ自動車(7203)が同0.7%安の3010円。

建設大手:大林組(1802)は2.2%高の421円、大成建設(1801) は1.7%高の182円。17日付の日本経済新聞朝刊によると、政府・与 党は追加経済対策に向けた09年度補正予算案の編成で、多年度にわた る公共事業計画を09年度に集中実施する方向で検討に入った。

巴コーポレーション(1921):5.1%高の187円。一時は13%高 の202円まで買われ、08年8月12日以来、約半年ぶりの高水準に値 を戻した。老朽化した公共施設の補修や更新などが追加経済対策に盛り 込まれるとの観測から個人投資家などの買いを集めた。このほか公共工 事拡充期待から、横河ブリッジホールディングス(5911)、ショーボン ドホールディングス(1414)、NIPPOコーポレーション(1881)など が52週高値を更新。

アルゼ(6425):11%安の672円。一時は663円まで売られ、上 場来安値を更新した。規制強化の流れを受けパチスロ市場の環境は依然 厳しく、今期(09年3月期)の連結最終損益は大幅な赤字に転落する 見通しになった。修正数値がアナリスト予想を大きく下回り、業績悪化 を嫌気した売りが優勢となった。

ナルミヤ・インターナショナル(3364):ストップ高(制限値幅いっ ぱいの上昇)に相当する3000円(11%)高の3万1100円で取引を終 了。自己株式の取得枠の拡大を16日に公表。上限を発行済み株式総数 の12%に相当する1万3069株に引き上げた。買い支え効果などを期待 して個人投資家などの買いが膨らんだ。

リソー教育(4714):7.2%高の3560円。一時9.3%高まであり、 09年の年明け以降では3番目に高い上昇率を記録した。株主還元策の 強化を図るため、今期(09年2月期)期末配当を65円にすると発表し た。従来予想は55円だった。

アビリット(6423):10%安の138円。一時130円と、08年12月 26日以来の安値を付けた。会社側の今期(09年12月期)連結営業損 益予想は3億8900万円の黒字。東洋経済新報社の「会社四季報」と同じ 数値だったため、買いが限定された。前期は17億円の赤字。

パイロットコーポレーション(7846):12%安の11万3200円。 一時14%安まであった。下落率が10%を超えたのは08年11月11日 (19%)以来、約3カ月ぶり。円高進行による為替差損の発生や売上 高の落ち込みで、今期(09年12月期)は利益が急減する計画を立てた。 また上期(1-6月)の業績予想の開示を取りやめたため、業績不透明 感が強いと警戒された。

セイコーエプソン(6724):1.4%安の1137円。第3四半期累計 (08年4-12月)決算の発表予定日を2月25日に再度延期すると16 日発表した。連結子会社の過去数年間にわたる累計約30億円規模の不 適切な経理処理が発見され、監査法人によるレビューが終わっていない ため。

アマノ(6436):2.4%安の725円。17日付の日経新聞朝刊によ ると、同社の09年3月期の連結営業利益は前期比50%減の50億円前 後になりそう。従来予想は63億円。主力の就業システムは、景気後退 で国内中小企業からの受注が落ち込み、時間管理システムも企業の設備 投資先送りで販売が低迷しているという。

髙島屋(8233):1.4%安の571円。1月度のグループ売上高は前 年同月比11%減。高島屋14店が同10.4%減と低迷したほか、国内百 貨店子会社18店が同10.2%減と振るわなかった。食料品は前年実績 を若干上回った(高島屋同0.6%増、子会社0.5%増)が、衣料品や身 の回り品が10%を超えるマイナスとなり、足を引っ張った。

Jフロント リテイリング(3086):売り買いが交錯し、0.6%安 の314円で終了。セブン&アイ・ホールディングス(3382)からそご う心斎橋店を370億円強で買収すると一部で報じられたほか、09年1 月度の連結売上高が前年同月比11.8%減と落ち込んだことなどが材料。

アルプス電気(6770):4.6%安の290円。一時287円まで売ら れ、1975年1月27日以来、約34年ぶりの低水準に沈んだ。17日付の 日経新聞朝刊は、同社が電子部品などを生産してきた相馬工場(福島県 相馬市)を閉鎖する、と報道した。早ければ年内にも閉鎖、約630人 の同工場正社員を宮城県などにある事業所に配置転換するという。

マクニカ(7631):5.4%安の1090円とこの日の安値で終了し、 08年11月26日以来の低水準に沈んだ。エレクトロニクス産業の環境 悪化を受けて集積回路や電子デバイスの需要が減退、今期(09年3月 期)連結純利益は前期比64%減の3億2000万円に落ち込む見通しと なった。前回予想は18億7000万円だったため、83%の減額修正。

ダイドードリンコ(2590):2.8%高の2560円。立地条件の良い 場所に自動販売機を積極的に設置したことで収益性が向上。前期(09 年1月期)の連結営業利益が26億円になったもようだと16日に発表 した。従来予想は21億円だったため、5億円(24%)の上振れ。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):ストップ高に 相当する2万円(20%)高の12万800円で95株比例配分。なお1万 3000株の買い注文を残した。「北斗の拳オンライン」の拡大に加え、 主力「ラグナロクオンライン」の携帯ゲーム機向けタイトルも寄与、前 期(08年12月期)の連結営業利益は約12億円と、過去最高益を更新 した。最終損益は2600万円の赤字となったが、継続企業の前提に重要 な疑義を抱かせる状況は解消されたと発表。

ナカイ(9864):42%高の34円。出来高は34万1000株と、前 日の28倍に膨らんだ。ドラッグストアなどを展開するアクサスが同社 の子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。T OB価格32円を意識した動きとなった。

ブリヂストン(5108):5.2%高の1349円。クレディ・スイス証 券が同社株の投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げ た。タイヤの市販用比率が高いことが業績抵抗力になると評価。新しい 目標株価は1700円。

リサ・パートナーズ(8924):12%高の3万4000円。日興シティ グループ証券が同社株の投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上 げた。新しい目標株価は4万2000円。

ツムラ(4540):4.5%高の2930円。三菱UFJ証券が同社株の 投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に1段階引 き上げた。目標株価は3000円。

サンケン電気(6707):13%安の258円。クレディ・スイス証券が 同社株の投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。 新しい目標株価は200円。

小杉産業(8146):1円で842万2000株が比例配分され、なお 2090万株の売り注文を残した。16日付で東京地裁に破産手続き開始を 申し立てた。7期連続の経常赤字という厳しい経営状態の中、再建を模 索してきたが、スポンサー候補から支援の意向を表明してもらえず、資 金繰りのめどが立たなくなった。16日終値は7円だった。

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