公的支援受けた米銀が求める割高手数料-引き受ける社債には政府保証

計900億ドルの公的資金注入を受け た米銀シティグループとバンク・オブ・アメリカ(BOA)が金融機関 発行の連邦預金保険公社(FDIC)保証付き社債引き受けで、割高な 手数料を請求している。その水準は、政府管理下のファニーメイ(連邦 住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が起債時に 支払う3倍だ。

ブルームバーグの集計データによると、FDICが社債保証を開始 した昨年11月以降、1540億ドル規模の発行に対して金融機関が自社含 む顧客に課した手数料は3億7500万ドル超。76億ドルの公的支援を受 けたPNCファイナンシャル・サービシズ・グループは昨年12月、3 年半後に償還を迎えるFDIC保証債を発行。シティやJPモルガン・ チェースに支払った手数料は30ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)の600万ドルだったが、フレディマックが1カ月後に同様の 起債でJPモルガン含む3行に支払った手数料は7.5bpだった。

債券格付け会社イーガンジョーンズ・レーティングスのショーン・ イーガン社長は、「FDIC保証という形で政府がサポートしているのだ から、手数料の引き下げがあってしかるべきだ」と指摘。「最高の指標に なるのがファニーメイやフレディマックの手数料であり、それを若干下 回るべきだろう」と語った。

金融危機でM&A(企業の合併・買収)や株式販売、証券取引に伴 う収入が減少し、金融機関はあらゆる収入源を探している。FDIC保 証債発行に伴う手数料は、投資適格級の米社債の通常起債に対する手数 料の平均(57bp)の半分程度にとどまってはいるが、政府保証債の発 行は昨年11月25日以来、米国での社債・株式発行全体の46%を占め ている(ブルームバーグ・データ調べ)。

政府保証債の発行時に金融機関が支払うこの手数料について、シテ ィやBOAなど引受業者は巨額の公的資金注入を受けていることから、 一部議員が説明を求めている。シティやJPモルガンの広報担当者は手 数料に関するコメントを控えた。BOAの広報担当からも今のところ、 コメントはない。

ブルームバーグのデータによれば、昨年11月以降に起債されたF DIC保証債の約3分の2(1000億ドル余り)を、発行する金融機関 が引き受けていた。手数料は合計で約2億9000万ドルに上った。

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