債券は上昇、欧州債高好感や現物債に買い-40年入札は無難予想(2)

債券相場は上昇(利回りは低下)。 16日の欧州債相場が景気懸念を背景に堅調に推移した流れを引き継ぎ、 買いが先行した。また、前日に相場が大幅下落したことで現物債には値 ごろ感が出て、中期から超長期債まで全般的に買いが入ったことも支え となっている。

RBS証券の市川達夫シニアストラテジストは、「前日に需給懸念 で売られたことへの反動の買いが見られるほか、欧州債相場が上昇した 動きに反応した」と説明した。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日比30銭高の139円30銭 で取引を開始した。その後は上値が重くなり、139円20銭にやや伸び 悩んだが、午前10時過ぎから水準を切り上げ、一時は139円59銭ま で上昇した。結局は50銭高の139円50銭で取引を終えた。3月物の 午前売買高は1兆3857億円。

みずほインベスターズ証券の井上明彦マーケットアナリストは、 「財務事務次官が前日夜の会見で、2009年度補正予算を考えているこ とはないと発言したことを材料に先物夜間取引で買い戻しが入った。前 日に財政悪化懸念で売られたが、雰囲気先行という感じだった」という。

16日の欧州債市場では独2年債相場が上昇し、同利回りは1990 年来の低水準を付けた。景気悪化の兆候を受けて株式相場が世界的に下 落し、逃避需要が高まった。このため、ロンドン市場の円債先物は堅調 に推移しており、国内債相場の支援材料となっている。一方、米国金融 市場はプレジデンツ・デーの祝日で休場だった。

新発10年債利回りは1.26%

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日比1.5ベー シスポイント(bp)低い1.27%で取引を開始した。いったんは

1.275%にやや水準を切り上げたが、その後は徐々に水準を切り下げ、 3bp低い1.255%まで低下した。午前の終値は2.5bp低い1.26%。

現物債は全般的に堅調。新発5年物の80回債利回りは2.5bp低い

0.715%に低下している。新発20年債利回りは1bp低い1.88%で引 けた。

モルガン・スタンレー証券の伊藤篤債券ストラテジストは、「16 日の債券相場は、週末の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)や国 内総生産の大幅悪化を受けて、追加経済対策観測が強まり、需給懸念が 強まり売りが出たが、きょうは買い戻しが入っている」と説明した。

40年債入札、1回債のリオープン

この日実施の40年利付国債(2月債)の利回り競争入札は、無難 な結果が見込まれている。今回は、前回の1回債と銘柄統合されるリオ ープン発行で、表面利率(クーポン)は2.4%。発行額は前回と同額の 2000億円程度。

モルガン・スタンレー証券の伊藤氏は、「水準的にあまり魅力はな いが、最近の超長期債への需給は強いため、無難な結果となる」という。

市場では、「リオープンでオーバーパー(100円以上)がややきつ くなるが、年限長期化の潜在需要が強い状況が続いており、投資家から の一定の需要は見込まれる」(バークレイズ・キャピタル証券の森田長 太郎チーフストラテジスト)との指摘もあった。

--共同取材:池田祐美 伊藤 辰雄 Editor:Hidenori Yamanaka, Norihiko Kosaka

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