日本株:金融中心に下落、米自動車の再建動向警戒-公共工事株は高い

午前半ばの東京株式相場は下落。 17日に予定される米自動車大手の再建計画提出を控え、信用リスクの 再燃を警戒する格好で金融株中心に売りが膨らんでいる。三菱UFJフ ィナンシャル・グループなど銀行株、オリックスなどのその他金融株、 保険株がそろって安い。三井不動産など不動産株も下げがきつい。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、「景気や企 業業績は厳しい上、米自動車大手の再建計画が間に合わない可能性があ る」と指摘。仮に破たん処理となった場合、「大量の失業者が生まれる だけでなく、金融機関の損失が拡大しかねない」と懸念を示す。

午前10時18分時点の日経平均株価は前日比40円91銭 (0.5%)安の7709円26銭、TOPIXは6.94ポイント(0.9%) 安の763.16。東証1部の売買高は概算で4億8187万株。値上がり銘 柄数は438、値下がり銘柄数は1056。

日経平均は一時7654円まで下げ、今年の取引時間中の安値(1月 26日の7671円)を更新した。しかし、国内の追加経済対策期待など から建設、橋梁など公共工事関連銘柄に買いが入っている影響などもあ り、その後はやや下げ渋っている。

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と同3位クライスラー は、再建計画を17日までに政府へ提出することを求められている。米 紙デトロイト・フリー・プレス(オンライン版)は16日、GMの経営 再建計画で、政府への提出期限の17日までに全米自動車労組(UA W)や債権者との調整が終わらない可能性が高まってきたと報じた。事 情に詳しい複数の関係者からの情報として伝えた。3連休明けの米国株 動向を警戒する格好で、リスク低減目的の株式先物売り、金融株などへ の売りが出ている。

サンケン電は急落、公共工事関連は急伸

個別銘柄では、財務リスクの高まりを懸念し、クレディ・スイス証 券が格下げしたサンケン電気が急落。09年3月期の連結営業利益が前 期比50%減の50億円前後になりそう、と17日付の日本経済新聞朝刊 が伝えたアマノ、第3四半期累計(08年4-12月)決算の発表予定日 を2月25日に再度延期すると発表したセイコーエプソンも大幅安。

半面、政府・与党が追加経済対策に関連して公共事業の前倒し実施 の検討に入った、と17日付の日本経済新聞朝刊が報じており、恩恵を 見込む動きから東証1部の上昇率上位には日本橋梁や松尾橋梁、巴コー ポレーション、住友大阪セメント、大林組など橋梁、建設関連銘柄が並 んでいる。ショーボンドホールディングスやNIPPOコーポレーショ ンなど道路舗装大手も急伸。

このほか、タイヤの市販用比率が高いことが業績抵抗力になるなど と評価し、クレディ・スイス証が「アウトパフォーム」へ格上げしたブ リヂストンは大幅高。株価急落などを受けて日興シティグループ証券が 投資判断を引き上げたリサ・パートナーズは急伸し、三菱UFJ証券が 格上げしたツムラも高い。

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