12月の第3次産業活動指数は2カ月連続低下-卸売・小売業不振(3)

卸売・小売業や金融・保険業とい ったサービス産業の動向を示す第3次産業活動指数は、昨年12月に前 月比で2カ月連続して低下した。電子部品や自動車が輸出・国内向けと もに減少して卸売業が低下したほか、小売業や情報通信業なども落ち込 んだ。

経済産業省が17日発表した12月の第3次産業活動指数(2000 年=100、季節調整値)は106.0と前月比1.6%低下した。ブルーム バーグ・ニュースが民間エコノミスト25人を対象に実施した事前調査 の予想中央値は前月比1.5%低下で、全員が低下を予想していた。

第3次産業活動指数は家計および企業のサービスへの需要を示す指 標。ここ数年は緩やかな上昇基調にあったが、世界的な景気悪化を背景 に企業向けの業種の減速が鮮明になっているほか、足元では個人消費の 不振で家計関連の業種も低迷している。昨年11月の指数では、自動車 などの輸出減を受け、卸売業が大幅に落ち込んだ。景気後退の影響は、 製造業に続き非製造業にも広がりつつあるとの見方が強い。

ドイツ証券の安達誠司シニアエコノミストは統計発表後のリポート で、12月の指数は「2カ月連続の大幅低下」と指摘し、「下げ幅自体は、 ほぼ事前の市場予想通りの結果でサプライズはなかったが、内需型業種 のウェートが高い第3次産業活動指数でも、ついに加速度的な悪化が始 まったことが確認された」との見方を示した。

12月は8業種が低下、3業種が上昇した。指数の最大の低下要因 となったのは卸売・小売業。小売業は飲食料品小売業、織物・衣服・身 の回り品小売業が落ち込んだ。これに次ぐ低下要因は情報通信業で、金 融・通信向け受注ソフトウエアなどが減少した。3番目は複合サービス 業で、年賀状の引き受けが減少傾向にあることから郵便局が低下した。

同時に発表された2008年10-12月期の指数は前期比1.7%低下 と、2期連続で低下した。一方、08年の指数は前年比0.7%低下と、 6年ぶりのマイナスとなった。

第3次産業活動指数は、情報通信業、不動産業、運輸業などを含む 11業種で構成されている。単月では振れが大きいことから、経済産業 省は四半期ごとに発表している「産業活動分析」の中で基調判断を示し ている。指数は昨年7-9月期に前期比0.6%低下と2期ぶりのマイ ナスとなり、同省は「弱含んでいる」との判断を示していた。

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