東京外為(予想):円が底堅い、米自動車再建計画警戒でリスク回避圧力

きょうの東京外国為替市場では円 がもみ合いながらも底堅く推移する見通し。国内の景気悪化が急速に 進むなか、積極的に円を買う理由に乏しいが、米自動車大手の経営再 建をめぐる不透明感からリスク回避の動きが強まりやすく、東京時間 日中も逃避的な円買い圧力がくすぶる可能性が高い。

早朝の取引ではドル・円相場が1ドル=91円台後半で推移。前日 の米国市場がプレジデンツ・デーで休場だったため、目先の手掛かり 材料に乏しく、東京時間日中は日本株や米株価指数先物などの動向を にらみながら、方向性を探る展開となりそうだ。

また、アイルランドのデフォルト(債務不履行)懸念や欧州金融 機関の損失拡大など欧州の悪材料も意識されやすく、ユーロやポンド は引き続き上値の重い展開が見込まれる。

ユーロ・円相場は1ユーロ=117円台前半と前日のニューヨーク 時間午後遅くに付けた117円46銭からややユーロが水準を切り下げて いる。ユーロ・ドル相場も1ユーロ=1.2800ドル前後で上値を抑えら れる形となっている。

米自動車大手の再建計画

米自動車大手ゼネラル・モーターズと同3位のクライスラーは17 日に米政府への経営再建計画の提出期限を迎える。ただ、労組や債務 者との交渉難航が伝えられるなか、再建の行方は依然として不透明で、 積極的にドルが買いづらい一方、リスク回避姿勢を反映した円買い圧 力もくすぶりそうだ。

一方、米紙デトロイト・フリー・プレスは、米自動車2位フォー ド・モーターの経営支援をめぐる同社と全米自動車労組(UAW)と の交渉が前進していると報じている。フォードとUAWの交渉がまと まれば、GMとクライスラーとの合意に向けたたき台となる可能性が あるとしており、今後の展開が注目される。

前日の海外市場では米国市場が休場だったこともあり、ドル・円 は1ドル=91円57銭から92円7銭と比較的狭いレンジでの取引に終 始。ユーロ・円も東京時間終盤に1ユーロ=116円台半ばまでユーロ 売りが進んだ後は、116円台後半から117円台半ばでもみ合う展開と なった。

欧州金融機関の損失懸念

英政府は16日、英銀ロイズ・バンキング・グループが住宅金融の HBOS部門で100億ポンド(約1兆3000億円)の損失を計上する見 通しであるものの、ロイズを完全国有化する計画はないとの考えを明 らかにした。

一方、時価総額でフランスの銀行最大手、BNPパリバが19日に 発表する2008年10-12月(第4四半期)決算は純損益が赤字となる 公算で、減配も公表される見通しだ。

ユーロ・ドルは前日の欧州市場に向けて1ユーロ=1.27ドル台前 半までユーロ安・ドル高が進行。その後はもみ合いとなったが、1.28 ドル台ではユーロの戻り売り意欲が強いもよう。

-- Editor: Tetsuzo Ushiroyama, Saburo Funabiki

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