日本株は小幅安へ、市況下落受け商社や海運が安い-建設は堅調に

東京株式相場は様子見ムードの強 い中、小幅安となる見込み。世界景気の悪化を背景に16日の海外金属 価格が下落しており、三菱商事など大手商社株や非鉄金属株が売りに押 される可能性がある。国際運賃市況の続落を受け、商船三井など海運株 も安くなりそう。

半面、国内経済対策への期待感から、清水建設などの建設株や電線 株などの一角には買いが入り、株価指数の下げ幅も限定されそうだ。

ドイツ証券の下出衛チーフエクイティストラテジストは、「買い材 料には乏しいが、日本の国内総生産(GDP)の悪化が海外でも大きく 報じられた。その結果、円高圧力が抑えられる形になっている」と指摘。 経済対策期待も下支えとなり、日経平均株価の予想レンジは7600- 7900円を予想する。16日の終値は7750円17銭。

米国株市場が休場だったことから、シカゴ先物市場(CME)の日 経平均先物3月物は通常取引が行われなかった。

手掛かり材料難

16日の米国がプレジデンツデーによる休日で、売り買いともに新 規の材料は乏しい状況にある。16日の海外時間では外国為替市場もほ ぼ横ばい圏で推移、米国時間17日には米自動車大手の再建計画の提出 期限も控えている。きょうも方向性が出にくい相場が予想され、東証1 部の売買代金は1兆円を割り込むことも考えられる。

そうした中、16日のダウ欧州株価指数は前週末比1.4%安の

188.67と下落した。英国最大の経営者団体、英産業連盟(CBI)は 16日、2009年の英GDPを3.3%減と予想し、昨年11月時点の

1.7%減から下方修正した。世界経済の厳しさがあらためて相場の重し となりそう。

一方、ロンドン金属取引所(LME)で取引され、6銘柄で構成さ れる金属指数は先週末比2.4%安となった。ばら積み船の運賃指標とな るバルチック・ドライ指数も3.3%安と3日続落するなど、世界景気低 迷による資源需要の減退が意識され、資源関連株は軟調が予想される。

国内景気対策が下支え

もっとも、政策期待が相場全体の下値を支えそうだ。17日付の日 本経済新聞朝刊は、政府・与党が追加経済対策に向けた09年度補正予 算案の編成で、多年度にわたる公共事業計画を09年度に集中実施する 芳香で検討に入ったと報じた。光ファイバー網整備や公共施設の耐震化 などが浮上しているという。

このほか、読売新聞など各紙も、政府が大規模公共事業などの追加 経済対策に着手の見通しなどと報じている。10-12月期のGDPが大 幅なマイナスとなったことがかえって政策期待を高める格好となってお り、「建設や住宅、光ファイバー関連の株価には支えになる」(ドイツ 証の下出氏)という。

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