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欧州委:旭硝子やピルキントンなどに制裁金-計13億8000万ユーロ

欧州連合(EU)の欧州委員会は12日、 旭硝子、日本板硝子傘下の英ピルキントン、仏サンゴバンおよびベルギーの1 社が自動車の窓用ガラスについて価格カルテルを結んだとして、この4社に対 し計13億8000万ユーロ(約1700億円)に上る制裁金の支払いを命じた。

欧州委によると、ガラスメーカー世界最大手のサンゴバンへの制裁金は8 億9600万ユーロと1社に対する額として過去最大。旭硝子は1億1350万ユー ロ、ピルキントンは3億7000万ユーロ、ベルギー社は440万ユーロの制裁金。

サンゴバンとピルキントンは同業2社とともに約1年前にも、建設業界向 けのガラス製品についての価格協定で計4億8700万ユーロの制裁金処分を受け ており、前例があることから今回の制裁金は高額になった。欧州委のクルス委 員(競争政策担当)は声明で「市場規模の大きさと違反の重大性、サンゴバン が以前にも違反を犯していることから制裁金の総額が大きくなった」と説明し た。

4社合計の制裁金の額は1件の価格カルテルに対する罰則としても過去最 大。サンゴバンの広報担当者ソフィー・シュバロン氏は電話インタビューで、 制裁金の額は「過剰で不相応」だとして同社は欧州裁判所に訴える方針だと述 べた。制裁金の額は同社の自動車用ガラス部門の欧州の年間売上高の約95%に 相当するという。サンゴバンはEUの制裁に備え5億6000万ユーロを引き当て たことを明らかにしていた。

旭硝子は2月、制裁に備え324億円の特別費用を計上したことを明らかに した。欧州委によれば、同社への制裁金は軽減措置により本来の50%に削減さ れた。自動車窓用ガラスで最大手の日本板硝子は昨年5月時点で3億5000万ポ ンド(約520億円)を引き当てていた。同社は06年にピルキントンを買収した。

旭硝子の広報・IR室の若杉裕之主席は「課徴金の支払いを命ずる決定の 通知をまだ受け取っていないので今の段階でコメントはできない」と述べた。 日本板硝子の広報・IR部の藤井一光部長も同じく、通知を受け取っていない ため「ノーコメント」としている。

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