ECBスマギ理事:インフレ引き下げは必須-今週4人目のタカ派発言

欧州中央銀行(ECB)のビニ・スマギ理 事は、ユーロ圏のインフレ率は「高過ぎ」、同中銀が目安とする2%弱への引き 下げが必須だとの見解を表明した。

同理事は28日、クロアチアでブルームバーグテレビジョンのインタビュー に応じ、「インフレ率は依然として高過ぎる。ECBには2%という目安があり、 2%未満に引き下げなければならない」と語った。

今週は、同理事を含め4人の当局者の発言が、ユーロ圏の景気が失速する なかでもECBのインフレ抑制の決意が揺るがないことを示した。ユーロ圏の インフレ率はECBの目安の2倍となり、同中銀はインフレの賃金への波及を 懸念している。

ビニ・スマギ理事は、ECBがインフレと闘う手段は金利のみだとした上 で、「しかし、中銀だけではなく、ほかのプレーヤーもいる。誰もが物価安定と いう同じ目標に沿って行動しなければならない」と語った。

ECB政策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁とパパデモスECB副 総裁は27日、インフレの見通しが悪化した場合には追加利上げが必要となる可 能性があると指摘。シュタルクECB理事も今週、南ドイツ新聞とのインタビ ューでインフレの賃金への波及が見られるとの認識を示した。当局者らの発言 を受けて、ECB利下げの観測は後退した。ビニ・スマギ理事は28日の会議で も、現行の金融政策が引き締め過ぎだとは考えていないと述べていた。

ユーロ圏経済の4-6月(第2四半期)は0.2%のマイナス成長だった。格 付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は「本物のリセッション (景気後退)」のリスクを警告している。