【個別銘柄】任天堂、富士フ、テクモ、日清紡、オークマ、シチズン

29日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

任天堂(7974):午後に急騰し、前日比8.4%高の5万1800円で終了。こ の日午後2時に今期(09年3月期)の業績予想を上方修正、純利益は従来予想 比26%増の4100億円に引き上げた。携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」と 据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の売り上げが好調で、為替想定を円 安に見直すことも寄与する。

富士フイルムホールディングス(4901):12%安の3030円。一時13%安の 3000円まで下落し、52週安値を更新した。景気低迷や資源・原材料高など環 境が想定以上に厳しいことに加え、採算改善策の費用を織り込んだ結果、期初 には過去最高益更新を計画していた今期(2009年3月期)業績が一転減益予想 となった。これを受け、みずほ証券やUBS証券は投資判断を引き下げた。

テクモ(9650):前日比14%高の806円ストップ高(値幅制限いっぱいの 上昇)比例配分。スクウェア・エニックス(9684)がこの日朝、テクモの株式 公開買い付け(TOB)を同社取締役会に提案したと発表。TOB価格は1株 920円で、28日の終値に対し、30%強のプレミアムを付けた。スクエニは9月 4日までにテクモ取締役会の賛同が得られない場合はTOBを行わない。スク エニは2.6%高の3610円。

日清紡(3105):10%高の1213円。太陽電池製造設備に対する需要が急増 していることに対応し、大幅な生産設備の増強を決定した。09年4月からの持 ち株会社制への移行を控え、成長領域に経営資源を集中させることで中期的な 業績期待が高まった。

オークマ(6103):7.7%高の795円と反発。日興シティグループ証券は 28日付で工作機械3社の調査を開始。オークマの投資判断を「1(買い)」と した。強みを持つ門型マシニングセンタは競合企業が限られることで、今後も 高い利益率を享受できるとの見方だ。また牧野フライス製作所(6135)と森精 機製作所(6141)の投資判断は「2(中立)」に設定した。牧野フは5.2%高 の505円、森精機は主力の大証で1.8%高の1427円。

シチズンホールディングス(7762):8.4%高の759円。ゴールドマン・ サックス証券は28日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株 価達成確度の高さや旬の銘柄を選別した「コンビクション・リスト」に新規採 用した。担当の播俊也アナリストは「金森充行社長の指揮の下、自社株買いの 再開を含め、資本効率の改善に向けた動きが今後加速する公算が大きい」など と評価した。

銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が3.6%高の839 円など軒並み上昇。28日の米株式市場では金融株が大幅高。金融保証会社(モ ノライン)大手のMBIAが、同業のファイナンシャル・ギャランティー・イ ンシュアランスと地方債の再保険契約を結んだと発表。これを受け過度の金融 不安が後退した。

あおぞら銀行(8304):2.3%安の214円。29日付の日本経済新聞朝刊は、 同社の9月中間期連結最終損益が赤字へ転落する見通しと報じた。155億円の 黒字を見込んでいたが、貸出先企業の業績不振で不良債権処理損失が予想を上 回ったようだという。報道について同行は「業績修正など適時開示事項は機関 決定後すみやかに開示する態勢をとっている」、「現時点で予想を変更する予 定はない」とのコメントを発表。

エヌ・ピー・シー(6255):7.8%高の5130円。環境意識の高まりを背景に 太陽電池製造装置の売上高が伸びたうえ、原価率の改善も寄与し、今期(08年 8月期)の連結営業利益予想を前期比67%増の13億7300万円と、従来計画か ら1億5000万円増額修正した。

学習研究社(9470):3.5%高の294円。明光ネットワークジャパン(4668) と資本・業務提携する。それぞれが持つ得意分野やリソースの有効活用ができ ると判断した。学研は明光ネットが保有する自己株式(発行済み株式総数の

4.2%)を第三者割当による自己株式処分で引き受ける。一方、明光ネットは 学研の発行済み株式2.3%を市場買い付けなどで取得する。明光ネットは

0.2%安の459円。

東京特殊電線(5807):6.2%安の137円。米国経済の停滞や国内景気の後 退局面によって、携帯電話やデジタル家電などに使用される巻線製品全体の受 注が落ち込むうえ、主要原材料の銅や石油関連製品価格の高止まりが収益を圧 迫。9月中間期の連結営業損益は従来計画の3億円の黒字から1億円の赤字に 転落するもようと発表した。

クミアイ化学工業(4996):16%高の322円。水稲用除草剤「ピリミスル ファン」や畑作用除草剤「ピロキサスルホン」など2009年以降に大型新薬の 発売が予定されており、今後の成長性を評価した買いが優勢となった。野村証 券金融経済研究所は29日、新規に投資判断を「買い」と設定した。

パーク24(4666):4.6%高の570円。UBS証券は28日、「収益悪化ペ ースに歯止めがかかっている」などと指摘し、投資判断を「売り」から「中 立」に引き上げた。

アイフリーク(3845):9.1%高の4万7800円。発行済株式総数の4.4% に相当する1000株、金額にして1億円を上限に自社株買いを実施すると発表 した。取得期間は9月1日から12月28日まで。

東芝プラントシステム(1983):午後に上げ幅を拡大し、4.2%高の1000 円。電力システム部門で国内の大型案件が進ちょくしたほか、社会産業システ ム部門で国内の一般工事も増加していることから、今期(09年3月期)の連結 業績予想を午後2時に上方修正した。営業利益は従来予想比11%増の91億円 の見通し。

日清食品(2897):1.7%高の3610円。三菱UFJ証券は28日、投資判 断を「市場平均並み」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

アステラス製薬(4503):2.5%高の4960円。2.9%高の4980円まで買わ れ、年初来高値の5040円(8月5日)まであと1%に迫った。同社は28日午 後、グローバルなマーケティング戦略に関する説明会を開催。製品別販売状況 や市場動向などを説明し、出席した約100人のアナリストらには総じて好評だ った。

第一三共(4568):2.8%高の3300円。午後2時に9月8日付で自己株式 2600万株を消却すると発表した。発行済み株式総数の3.54%。

マブチモーター(6592):4.1%高の5110円。発行済株式総数の1.59%に 相当する60万株、金額にして35億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

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