任天堂:通期純利益予想を26%増額、DSやWii好調-株価急騰(3)

携帯型ゲーム世界最大手の任天堂は29日、 今期(2009年3月期)の業績予想を上方修正した。海外で携帯型ゲーム機「ニ ンテンドーDS」と据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の売り上げが好 調で、為替想定を円安に見直すことも寄与する。通期の純利益は従来予想比 26%増の4100億円。発表を受けて株価は急騰した。

通期の売上高は従来予想比11%増の2兆円、営業利益は同23%増の6500 億円。Wiiの販売台数は従来予想の2500万台から2650万台へ、DSは2800 万台から3050万台へそれぞれ上方修正した。DSは国内での販売減少を考慮し 期初には前期に販売した3031万台を下回る予想を立てていたが、海外好調を背 景に前期実績を上回る見通しとなった。

Wii、DSともに対応ソフトウエアも好調に推移しており、通期のソフ ト販売はDSを従来予想の1億8700万本から1億9700万本に、Wiiは1億 7700万本から1億8600万本に引き上げた。前提為替レートは1ドル=105円 (従来予想は100円)、1ユーロ=160円(同155円)に見直した。年間配当 は期初予想の1370円から1680円に増額修正した。

上方修正を受け、ユナイテッド投信投資顧問の高塚孝一シニアファンドマ ネージャーは「良い意味で、非常に大きなサプライズ」と評価。景気減速の中 で1割以上も売り上げを伸ばせるのは「驚きの印象。もっと評価されてしかる べきだと思う」と述べた。

任天堂株の終値は前日比4000円(8.4%)高の5万1800円。この日の出来 高は187万株。このうち6割超に相当する3205件、117万株が午後2時の業績 修正後の約1時間10分で約定した。

同社は前期(08年3月期)、2007年7月、10月、08年1月と決算発表の たびに通期営業利益予想を上方修正。しかし、今年7月に発表した第1四半期 決算は利益が前期比3割増となるなど好調だったにもかかわらず業績予想を据 え置いたことが失望され、翌日の株価は一時ストップ安(制限値幅いっぱいの 下落)となっていた。

--共同取材:中島三佳子、鷺池 秀樹、Editor:Kenzo Taniai,Yoshito Okubo

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Koichi Takatsuka

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