【個別銘柄】富士フ、テクモ、日清紡、銀行株、オークマ、シチズン

29日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは以下の通り。

富士フイルムホールディングス(4901):午前終値は前日比9.5%安の3130 円。一時13%安の3000円まで下落し、52週安値を更新した。景気低迷や資 源・原材料高など環境が想定以上に厳しいことに加え、採算改善策の費用を織 り込んだ結果、期初には過去最高益更新を計画していた今期(2009年3月期) 業績が一転減益予想となった。純利益は1100億円から800億円に減額。みず ほ証券やUBS証券が投資判断を引き下げた。

テクモ(9650):ストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)水準となる14% 高の806円買い気配のまま午前の取引を終了。スクウェア・エニックス (9684)がこの日朝、テクモの株式公開買い付け(TOB)を同社取締役会に 提案したと発表。TOB価格は1株920円で、28日の終値に対し、30%強のプ レミアムを付けた。スクエニは9月4日までにテクモ取締役会の賛同が得られ ない場合はTOBを行わない。スクエニは3.1%高の3630円。

日清紡(3105):11%高の1222円。太陽電池製造設備に対する需要が急増 していることに対応し、大幅な生産設備の増強を決定した。2009年4月からの 持ち株会社制への移行を控え、成長領域に経営資源を集中させることで中期的 な業績期待が高まった。

銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が3.3%高の837 円など軒並み上昇。東証銀行指数は業種別33指数の値上がり率3位。28日の 米株式市場では金融株が大幅上昇した。金融保証会社(モノライン)大手のM BIAが、同業のファイナンシャル・ギャランティー・インシュアランスと地 方債の再保険契約を結んだと発表。これを受け過度の金融不安が後退した。

オークマ(6103):7.2%高の791円と急反発。日興シティグループ証券 は28日付で工作機械3社の調査を開始。オークマの投資判断を「1(買 い)」とした。強みを持つ門型マシニングセンタは競合企業が限られることで、 今後も高い利益率を享受できるとの見方だ。また牧野フライス製作所(6135) と森精機製作所(6141)の投資判断は「2(中立)」に設定した。牧野フは 4%高の499円、森精機は主力の大証で1.1%高の1417円。

あおぞら銀行(8304):3.2%安の212円。29日付の日本経済新聞朝刊は、 同社の9月中間期連結最終損益が赤字へ転落する見通しと報じた。155億円の 黒字を見込んでいたが、貸出先企業の業績不振で不良債権処理損失が予想を上 回ったようだという。報道について同行は「業績修正など適時開示事項は機関 決定後すみやかに開示する態勢をとっている」、「現時点で予想を変更する予 定はない」とのコメントを発表。

エヌ・ピー・シー(6255):8%高の5140円。環境意識の高まりを背景に 太陽電池製造装置の売上高が伸びたうえ、原価率の改善も寄与し、今期(08年 8月期)の連結営業利益予想を前期比67%増の13億7300万円と、従来計画か ら1億5000万円増額修正した。

学習研究社(9470):3.5%高の294円。明光ネットワークジャパン(4668) と資本・業務提携する。それぞれが持つ得意分野やリソースの有効活用ができ ると判断した。学研は明光ネットが保有する自己株式(発行済み株式総数の

4.2%)を第三者割当による自己株式処分で引き受ける。一方、明光ネットは 学研の発行済み株式2.3%を市場買い付けなどで取得する。明光ネットは

0.2%高の461円まで上昇。

東京特殊電線(5807):8.2%安の134円。米国経済の停滞や国内景気の後 退局面によって、携帯電話やデジタル家電などに使用される巻線製品全体の受 注が落ち込むうえ、主要原材料の銅や石油関連製品価格の高止まりが収益を圧 迫。9月中間期の連結営業損益は従来計画の3億円の黒字から1億円の赤字に 転落するもようと発表した。

クミアイ化学工業(4996):11%高の308円。水稲用除草剤「ピリミスル ファン」や畑作用除草剤「ピロキサスルホン」など2009年以降に大型新薬の 発売が予定されており、今後の成長性を評価した買いが優勢となった。野村証 券金融経済研究所は29日、新規に投資判断を「買い」と設定した。

パーク24(4666):2%高の556円。UBS証券は28日、「収益悪化ペ ースに歯止めがかかっている」などと指摘し、投資判断を「売り」から「中 立」に引き上げた。

シチズンホールディングス(7762):6.9%高の748円。ゴールドマン・ サックス証券は28日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株 価達成確度の高さや旬の銘柄を選別した「コンビクション・リスト」に新規採 用した。担当の播俊也アナリストは「金森充行社長の指揮の下、自社株買いの 再開を含め、資本効率の改善に向けた動きが今後加速する公算が大きい」など と評価した。

アイフリーク(3845):9.1%高の4万7800円。発行済株式総数の4.4% に相当する1000株、金額にして1億円を上限に自社株買いを実施すると発表 した。取得期間は9月1日から12月28日まで。

日清食品(2897):2%高の3620円。三菱UFJ証券は28日、投資判断 を「市場平均並み」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

ウェルネット(2428):1.5%高の7万4100円。世界の検索エンジン最大 手、米グーグルが提供する広告配信システム「グーグル・アドワーズ」に決済 サービスの提供を28日から始めたことが明らかになり、将来的に収益に寄与 するとみられた。

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