オークマ株が急反発、競合企業限られ高利益率の恩恵-日興シ証は強気

工作機械大手であるオークマの株価が一時、 前日比55円(7.5%)高の793円まで4日ぶりに反発した。外需がけん引する形 で2008年以降も工作機械の受注は高水準が見込まれる中、同社が強みを持つ門 型マシニングセンタは競合企業が限られることで、今後も高い利益率を享受でき るとの見方が高まった。午前終値は7.2%高の791円。

世界景気の減速に伴って足元の日本の工作機械受注は減少傾向にあり、7月 の受注額は前年同月比8.9%減と6月(2.5%減)からさらに下落した。中国や 欧州向けの悪化が鮮明化し、先行きには不透明感が出ている。ただ、日興シティ グループ証券では、08年の工作機械受注額は前年並みの1兆5900億円と横ばい 圏で、09年は前年比10%減、2010年では3%減にとどまるなど、市場が予想す るほどの大きな悪化にはならないとの見解だ。

同証券の桜田順司アナリストは28日付で、工作機械メーカー3社(オーク マ、牧野フライス製作所、森精機製作所)の新規カバレッジを開始した。リポー トでは、08年以降も外需拡大がけん引して工作機械受注は引き続き高水準で推 移すると見られるほか、直近数カ月で株価が大幅に調整済みだと主張。工作機械 3社は機械・資本財業界の中でも相対的に割安感が強く、投資対象として再度注 目される可能性が高いという。

ただ、牧野フなどが得意とする立型マシニングセンタなどは、中国や台湾な ど新興国の工作機械メーカーからの追い上げが激しいと指摘。半面、オークマが 得意とする門型マシニングセンタの競合企業は東芝機械など一部に限られるとし、 高い利益率の恩恵は中長期にわたって受け続けるだろうと見る。受注の底堅さと バリュエーションのかい離から、オークマの投資判断を新規に「1H(買い、高 リスク)」とした。

一方、牧野フや森精機は、足元の受注動向がオークマと比較すると相対的に 弱含んでいるなどとし、それぞれ新規に「2H(中立、高リスク)」と格付けし た。午前終値の株価は牧野フが4%高の499円、森精機は1.1%高の1417円。