短期市場:翌日物0.52%中心、月末決済と国債発行-金利先物小幅続落

午前の短期金融市場の無担保コール翌日物 は0.52%中心の取引とやや強含み。月末決済と国債発行で運用側が慎重ななか、 大手銀行や外国銀行の調達需要がしっかりしている。一方、ユーロ円金利先物相 場は、前日の米債安の影響や経済指標の発表を受けて3日続落(金利は上昇)し ているものの、金融政策変更が当面見込みづらい状況下では下げ幅は限定的とな っている。

翌日物は前日の加重平均0.505%に対して、国内大手銀行が0.52%で調達を 始め、外国銀行も0.52-0.525%で資金を確保。大手行は調達水準を0.51%に引 き下げたが、外銀の調達は0.52%でしっかり残っており、運用が慎重ななかで 金利は下げ渋っている。

インターバンクの市場関係者によると、メガバンクの調達が中心で、外銀の 調達量は波乱要因になるほどではないが、決済で資金の動きも大きいため運用は 薄く、調達は比較的しっかり残っているという。

日銀が朝の定例金融調節を見送り、準備預金(除くゆうちょ銀)は2000億 円増の5兆3000億円程度になる見込み。残り必要積立額(1日平均4兆6700億 円)と積み終了先(28日は1500億円)から推計した中立水準4兆8000億円程 度を上回っている。

29日は月末決済に20年債の発行が重なり、資金需給は1兆2000億円程度 の不足。朝方は証券会社からの資金手当ても見られた。外銀の調達は為替スワッ プの円転コスト上昇を受けて若干増加しているものの、資金を取り上がるほどで はないという。地方銀行は15日に年金の払い込みを受け、資金繰りに余裕があ るようだ。

一方、レポ(現金担保付債券貸借)取引は、9月1日の政府短期証券(F B)3カ月物発行や2日の税揚げを控えて0.54-0.55%程度で下げ渋っており、 来週前半はしばらく調達需要が底堅そうだ。

金利先物は3日続落

ユーロ円金利先物相場は3日続落。米4-6月期国内総生産(GDP)の上 方修正を受けた米債安の流れを受けて売りが先行した。朝方発表された7月の消 費者物価や鉱工業生産指数が予想を上回り、下げ幅を拡大する場面も見られたが、 売り込む動きは限定的。午前の売買高も3万枚(1枚=1億円)台にとどまって いる。

中心限月2009年3月物は取引開始後に前日比0.020ポイント安の99.220 (0.780%)と、15日以来の安値をつけた。しかし、債券相場が買い戻されるな か、99.225-99.230でもみ合っている。2年スワップは1.015-1.020%前後と、 前日のレンジ1.000-1.015%の上限付近で推移している。スワップレートと交 換されるLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)6カ月物は0.95625%。

7月の鉱工業生産指数は前月比0.9%上昇と、ブルームバーグ調査の予想中 央値(同0.3%低下)を上回った。7月の消費者物価指数(除く生鮮食品、コア CPI)も前年同月比2.4%上昇と、消費税率引き上げの影響を除くと、約15 年半ぶりの2%台。ブルームバーグ調査の予想中央値は同2.3%上昇だった。

前日までの相場では、2年債入札や日銀の須田美矢子審議委員の発言を受け て売りが強まる場面もあった。ただ、消費者物価の上昇は個人消費を圧迫し、景 気後退による需要減少が物価上昇を和らげるとの見方が多いうえ、生産も弱含み 基調を継続。短期市場では、目先1年は政策金利が据え置かれるとの予想が増え ている。

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