短期市場:翌日物0.51-0.52%、月末決済と国債発行-金利先物は続落

短期金融市場の無担保コール翌日物は0.51 -0.52%付近にやや強含んでいる。月末の決済と国債の発行が重なり運用側が慎 重な一方、資金需要は高まっている。一方、ユーロ円金利先物相場は、前日の米 債安の影響や、7月の消費者物価や鉱工業生産が予想を上回ったことなどを受け て3日続落(金利は上昇)している。

翌日物は前日の加重平均0.505%に対して、国内大手銀行や外国銀行などが

0.52%から調達を始め、一部0.525%をつけるなど、前日の水準0.50-0.505% を上回った。取引が一巡すると、国内銀の調達水準は0.51%にやや落ち着いて いる。

29日は月末決済に20年債の発行が重なり、資金需給は1兆2000億円程度 の不足。証券会社からの資金手当ても見られる。ただ、日銀の潤沢な資金供給を 受けてレポ(現金担保付債券貸借)は落ち着いている。一方、来週以降の受け渡 しのレポは、政府短期証券(FB)3カ月物の発行と税揚げの影響から0.54% 程度で下げ渋っており、翌日物はしばらく調達需要が底堅そうだ。

日銀は午前9時20分の定例金融調節を見送った。当座預金は7000億円減の 8兆3000億円程度になる見込み。準備預金(除くゆうちょ銀)は2000億円増の 5兆3000億円程度で、残り必要積立額(1日平均4兆6700億円)と積み終了先 (28日は1500億円)から推計した中立水準は4兆8000億円程度とみられる。

金利先物は3日続落

ユーロ円金利先物相場は3日続落。米4-6月期国内総生産(GDP)の上 方修正を受けた米債安の流れを受けて売りが先行した。朝方発表された7月の消 費者物価は予想通り上昇率を拡大したが、鉱工業生産指数が予想外に上昇し、下 げ幅を拡大する場面も見られた。

中心限月2009年3月物は前日比0.005ポイント安い99.235で取引を始め、 一時0.020ポイント安の99.220(0.780%)と、15日以来の安値をつけた。その 後は99.225-99.230でもみ合っている。2年スワップは1.020%前後と、前日 のレンジ1.000-1.015%をやや上回っている。スワップレートと交換されるL IBOR(ロンドン銀行間貸出金利)6カ月物は0.95625%。

7月の鉱工業生産指数は前月比0.9%上昇と2カ月ぶりに上昇し、ブルーム バーグ調査の予想中央値(同0.3%低下)を上回った。7月の消費者物価指数 (除く生鮮食品、コアCPI)は前年同月比2.4%上昇と、消費税率引き上げの 影響を除くと、約15年半ぶりの2%台。ブルームバーグ調査の予想中央値は同

2.3%上昇だった。

前日の金利先物は、2年債入札や日銀の須田美矢子審議委員の発言を受けて 売りが強まる場面もあった。ただ、消費者物価の上昇は個人消費を圧迫するとみ られており、景気後退による需要減少が物価上昇を和らげるとの見方が多い。短 期市場では、目先1年は政策金利が据え置かれると予想されている。

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