日清紡株が買い気配、太陽電池製造設備の能力増強-成長分野に重点

紡績大手の日清紡の株価が買い気配で始ま った。午前9時9分時点では前日比40円(3.6%)高の1138円で、売り注文が 9万3000株、買い19万8000株。太陽電池製造設備に対する需要が急増してい ることに対応し、大幅な生産設備の増強を決定した。2009年度の分社化を控え、 成長領域に経営資源を集中させることで中期的な業績期待が高まった。

日清紡は28日、太陽電池需要の高まりを受け、太陽電池製造設備の専用工 場を10年度と11年度にそれぞれ建設し、11年度には年500億円受注体制を構 築すると発表した。投資額は現在建設中の工場と合わせて約65億円を見込み、 自己資金でまかなう。

太陽電池製造設備で同社は、後工程のシュミレータ(検査装置)で国内シェ ア9割を誇る。同設備の売り上げは前期が25億円だったが、今期は60億円へ急 拡大する見通し。さらに現在建設中で来年3月完成予定の新工場の稼働により、 来期は100億円が見込まれる。今回発表した新工場は11年度中もしくは12年度 に稼働し、中期的にも急増している受注への対応が整う。

同社IR広報グループの橋本宏明課長は「前工程の拡大によって後工程の需 要も急増している。今期の60億円は販売先がもう埋まっているうえ、それ以外 に数百億円の引き合いが寄せられている」と語った。