米国債:下落、GDP上方修正で利上げ予想も-5年債利回り3.05%(3)

米国債相場は下落。朝方発表された第2四 半期の実質国内総生産(GDP)改定値が予想を上回る伸びだったことで市場 には連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げ予想も台頭した。

S&P500種株価指数のうち金融株で構成する金融株価指数が上昇、安全投 資としての国債需要が減退した。午後に入り実施された財務省の5年債入札で は最高落札利回りは5カ月ぶりの低い水準だった。

バークレイズ・キャピタルの債券戦略責任者、アジェイ・ラジャディアクシ ャ氏は「今朝のGDP統計は債券利回りが上昇するとの当社の見方を裏づけた。 インフレが米金融当局にとって頭の痛い問題になるだろう」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時 8分現在、5年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)上昇して3.05%。5年債価格(表面利率3.375%、償還期限2013年7月) は5/32下げて101 15/32。

2年債利回りは4bp上昇して2.37%。10年債利回りは2bp上昇して

3.79%だった。

5年債入札

5年債入札(発行額220億ドル)の結果によると、最高落札利回りは

3.129%だった。入札直前の市場予想は3.110%。投資家の需要を測る指標の応 札倍率は2.14倍と、前回の2.46倍を下回った。外国中央銀行を含む間接応札が 落札全体に占める割合は29.8%で年初からの平均値25.2%を上回った。

財務省は今週、過去最大規模の2年債入札(320億ドル)を実施。応札倍率 は2.18倍だった。

メリルリンチのデータによると、今月の米国債投資リターンは1.5%、月間 ベースでは年初来で最大。10年債利回りは7月23日に記録した4.17%から低 下しており、3カ月半ぶりの低水準に迫っている。

J&Wセリグマンで資産運用に携わるフランシス・マスタロ氏はこの日の債 券下落は「話半分に聞いておく必要がある。今の動向は景気悪化に傾いており、 インフレ数値も改善する方向にある」と語った。

同氏は利回り低下を見込んでおり、この先数カ月間で利回りが25bpや30 bp落ち込んでも「驚きではない」と述べた。

GDPの上方修正

米商務省が発表した第2四半期(4-6月)の実質国内総生産(GDP、季 節調整済み、年率)改定値は、前期比年率3.3%増加と、速報値の1.9%増から 上方修正された。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中 央値(2.7%増)も上回った。

米10年物国債とドイツ国債の利回り格差は38bp。前日は一時、41bpま で拡大した。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが実施する今月の米国債指数の銘 柄入れ替えでデュレーション(平均残存期間)は0.21%拡大する。