欧州債:2年債下落、長短金利格差は6週間で最小-利下げ観測が後退

欧州債市場では独2年債相場が下落。独 10年債相場が前日からほぼ変わらずとなったため、長短金利格差が縮小し、こ こ6週間で最小となった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が後退したこ とが背景にある。

2年債利回りは3週間ぶりの高水準まで上昇した。7月のユーロ圏マネー サプライ(通貨供給量)統計で、拡大M3(現金、要求払い預金、定期貯蓄性 預金、投資信託の一部)の伸びが市場予想を上回ったことが示されたほか、8 月のドイツ失業率が16年ぶり低水準となったことがきっかけだった。ウェーバ ー独連銀総裁をはじめとするECB当局者は先に、利下げの公算が小さいこと を示唆していた。

ウニクレディトの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏(ミュ ンヘン在勤)は「当局者のタカ派的な姿勢が投資家を驚かせ、この日の経済デ ータはそれをさらに強めた」と指摘し、「ECBの利下げは当面ないだろう」 との見方を示した。

ロンドン時間午後4時14分までに、2年債利回りは6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上げ4.15%。一時は4.04%まで下げる場面もあった。 同国債(表面利率4.75%)価格は0.11ポイント低下し100.99。

一方、10年債利回りはほぼ変わらずの4.17%。2年債に対する10年債の 上乗せ利回りは2bpと、7月21日以降で最小となった。前日は9bpだった。