ファニーメイ:経営陣刷新で信頼回復目指すも投資家の目は資本不足に

米住宅金融大手ファニーメイ(連邦住宅抵当 金庫)のダニエル・マッド最高経営責任者(CEO)は、多額の損失や年初来 90%の株価下落を受け、投資家の信頼回復を目指し上級経営陣3人の交代に踏み 切った。

同社が27日発表した資料によれば、スティーブン・スワッド最高財務責任者 (CFO、47)の後任にはコントローラーのデービッド・ハイジー氏(48)が就 任。スワッド氏は、会計処理の見直しを完了させるために雇われたが、就任から 2年もたたずに退くこととなった。このほか、ロバート・レビン最高事業責任者 (CBO、52)とリスク管理部門の責任者、エンリコ・ダラベキア氏(46)も退 任する。

過去4四半期で計上した94億ドル(約1兆240億円)の損失で資本が不足し 住宅市場低迷を乗り切れないとの懸念が広がるなか、マッドCEOはファニーメ イが行動を起こしていることを投資家に示そうと努めている。

ウェストウッド・キャピタルのマネジングディレクター、レン・ブルーム氏は 今回の経営陣刷新について、「スポーツと同じで、チームが負けているときはコ ーチの交代を誰もが望む」が、「人事刷新がそれほど素晴らしいことだとは思わ ない。真の問題はファニーメイに十分な資本がないということであって、新しい 幹部3人が必要だということではない」と述べた。

バークレイズ・キャピタルの債券戦略責任者、アジェイ・ラジャディアクシャ 氏は「ファニーメイが何か行動を起こしているということで、市場は恐らく好意 的に受け止めるだろう。ただ、焦点が資本注入に戻るのは必至だ」とした上で、 「投資家は、財務省の資本注入の方針が明確になるかどうか、また実施される場 合にどのような条件となるかに最も関心がある。これらが分かるまでは、われわ れは中ぶらりんのままだ」と指摘した。