8月のユーロ圏小売業景気指数:47.7-3カ月連続で50下回る(2)

ブルームバーグ・ニュースが28日発表した8 月のユーロ圏小売業景気指数(季節調整済み)は47.7と、前月の46.0から上昇し たものの、縮小・拡大の分かれ目となる50を3カ月連続で下回った。

16年ぶり高水準のインフレ率とリセッション(景気後退)懸念が消費者心理 への打撃となったことが示された。統計はマークイット・エコノミクスがまとめた。

ユーロ圏経済は4-6月(第2四半期)にマイナス成長となった。最近の統計 は、物価上昇が一般家庭の購買力を圧迫しており、景気回復が困難なことを示唆し ている。インフレ率は欧州中央銀行(ECB)の目安(2%を若干下回る水準)の 2倍を超える水準にあり、ECB政策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁は 26日、ECBは景気刺激に向けた利下げの余地がないとの認識を示した。

BNPパリバのシニアエコノミスト、ケン・ワトレット氏(ロンドン在勤)は、 「インフレ率が可処分所得を圧迫しており、消費者支出と小売業の見通しは暗い」 と述べ、「ECBは景気への下振れリスクを認識しているが、インフレ率が望むよ りも高い水準にあることから、これに対応する合図を出していない」と語った。

国別での8月の小売業景気指数は、ドイツが44.1と前月の46.4から低下した 一方で、イタリアは44.8と同38.2から改善し、フランスも53.7に上昇した(7 月は51.3)。

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