ヘッジファンドのユーラシア:モンゴル重点のファンド規模、5倍増へ

シンガポールを拠点とするユーラシア・キャピタ ル・マネジメントは、モンゴルに重点を置く世界初のファンドの運用総額を5倍に拡 大し、1億ドル(約110億円)とする計画だ。モンゴルでは鉱業を中心に経済成長が 加速している。

ユーラシアのマネジングパートナー、アリシャー・ジュマノフ氏は、同社のヘッ ジファンドの株式を、来年6月までにロンドン証券取引所の新興市場(AIM)かド イツ取引所で公開する見通しであることも明らかにした。調達資金はバングラデシュ やカンボジアなどに投資する予定。ユーラシアは複数のヘッジファンドを通じて、中 央アジア全域で総額約2億ドルを投資している。

ジュマノフ氏はインタビューで、商品相場が高水準を維持するなか、モンゴルの 鉱業は向こう10年間、「2けた」の経済成長率を達成するとみている。鉱業は昨年、 モンゴルの輸出の約3分の2を占め、国外から同国への直接投資は33%以上増加した。 モンゴルには、石炭や銅、金、ウランが埋蔵されている。

ジュマノフ氏は「鉱業セクターの波及効果は大きいだろう」と予想。「現在の好 調な経済成長を背景に、大幅な伸びが期待できる企業に投資している」と述べた。

主要市場の株価をカバーするMSCI世界指数が年初来で16%低下する一方、ユ ーラシアの「モンゴリア・ディスカバリー・ファンド」の運用成績はプラス12%とな っている。ジュマノフ氏によると、同ファンドは、石油やガス会社のほか炭鉱や水道 施設に投資している。