アコム株が大幅高、三菱UFJが子会社化の報道-決定事実ない(2)

消費者金融大手のアコムの株価が大幅高。 三菱UFJフィナンシャル・グループが同社を子会社化する方針を固めたとの 一部報道を受け、買いが先行している。アコムは三菱UFJの傘下に入ること で、その信用力を背景に資金調達の金利負担を軽減し、生き残りを図るという。 アコム株は一時、前日比350円(12%)高の3190円まで上昇した後、午前10 時45分現在では同9.2%高の3100円。

28日付の毎日新聞朝刊によると、三菱UFJは9月上旬にも株式公開買い 付け(TOB)を行うほか、創業家から株式を買い取り、出資比率を現在の 15%から40%に高める。投資総額は1400億円規模となる見通しで、役員も複 数派遣する方針と伝えている。この報道についてアコムは、取引開始前に「現 時点で決定した事実はない」とのコメントを発表した。

東海東京リサーチセンターの鈴木明アナリストは、消費者金融業界につい て「上限金利の引き下げで貸し出し範囲は狭くなるものの、資金需要はある」 と指摘。消費者金融業から撤退する業者も多い中で、「生存者メリットにより ビジネス拡大のチャンスがあると思えば、再編で拡大を想定してもおかしくな い」という。

また鈴木アナリストは、株価純資産倍率(PBR)が1倍を割れていたア コムの株価について「現時点でも三菱UFJが15%保有しているという信用力 を考慮すれば、PBR1倍まで買われてもおかしくはない」との見方を示した。

同報道を受け、業界再編期待からプロミスが7.3%高の2500円まで上げる など消費者金融株が軒並み上昇。東証その他金融指数は1.8%高の463.48ポイ ントまで上げ、業種別33指数の中で値上がり率1位。同指数は26日に453.76 ポイントまで下げ、03年4月中旬以来の安値水準まで落ち込んでいた。