NY外為:ユーロが対ドル反発、独連銀総裁のタカ派発言や原油高で

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが対ドルで6カ月ぶり安値から反発。欧州中央銀行(ECB)政 策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁が「利下げに関する議論は時 期尚早だと思われる」と表明したことに加え、原油相場の3日続伸も材 料となった。

さらに、対ドルでのユーロの大幅下落は継続しないとの見方も、ユ ーロの押し上げ要因となった。円は対ユーロで3カ月ぶり高値から反落、 対南アフリカ・ランドでも下落した。朝方発表された7月の米製造業耐 久財受注額が予想外に増加したことから、円を売って高利回り資産を買 う動きが促進された。

INGファイナンシャル・マーケッツの自己勘定取引ディレクター、 マシュー・カッセル氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロがさらに下落す るにはECBの利下げ示唆が条件になる。それにはインフレ率の低下が 必要だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、ユーロは対ドルで前日比

0.5%高の1ユーロ=1.4723ドル(前日は同1.4653ドル)。前日は一時、

1.4571ドルと2月14日以来の安値に下げた。ドルは対円で前日比変わ らずの1ドル=109円60銭。円は対ユーロで0.5%下げ、1ユーロ=161 円37銭。前日は160円64銭だった。

ポンドは対ドルで2年ぶりの安値に下落、対ユーロでも下げた。英 住宅市場低迷の深刻化でイングランド銀行による利下げ観測が強まった。 ポンドは対ドルでは一時0.6%下げ1ポンド=1.8286ドルと、2006年7 月以来の安値を付けた。一方、対ユーロでは0.8%下落し1ユーロ=

80.31ペンスと、6月9日以来の安値を付けた。

ノルウェー・クローネ

ノルウェー・クローネは対ドルで4営業日ぶりに上昇。同国の5- 7月の失業率は季節調整ベースで2.6%と、1989年以来の最低に接近し たことがクローネ買いにつながった。

円は南アフリカ・ランドに対し0.7%安、韓国ウォンに対しては

0.5%下げた。米製造業耐久財受注を手がかりに、円を調達資金とするキ ャリートレードが復活した。

米商務省が27日に発表した7月の米製造業耐久財受注額は前月比

1.3%増と、前月と同じ伸び率(速報値は0.8%増)だった。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値では前月から変わら ずと見込まれていた。

ECB金利見通し

来年のECB利下げ観測が後退するのに伴い、ユーロが上昇した。 欧州銀行間貸出金利(EURIBOR)先物09年9月限が示唆する金利 水準は14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇して

4.46%。前日は6bp低下していた。

ウェーバー独連銀総裁はフランクフルトでのインタビューで、「年 末に向け、あるいは来年に入って景気見通しが再び幾分明るくなるとみ ているが、実際にそうなった場合は行動が必要かどうかを見極める必要 がある」と述べた。

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、リープシャー・オ ーストリア中央銀行総裁は27日、インフレの脅威について、「以前にも 増して警戒が必要になる」と語った。

原油相場続伸

原油先物10月限は続伸。熱帯性暴風雨「グスタフ」が勢力を強め ながら米製油所の集中するメキシコ湾に向かうとの予報が買いにつな がった。ブルームバーグのデータによると、ユーロ・ドルの値動きと 原油相場の値動きの相関指数は、過去1年間で0.9。同指数1は同方向 に動くことを示す。

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