米国債:2年債上昇、過去最大規模の入札を消化-利回り2.28%(2)

米国債相場は2年債が上昇。午後に入り財 務省が過去最大規模の2年債入札(320億ドル)を実施、最高落札利回りは4 月以来の低水準だった。

2年債入札では外国中央銀行を含む間接応札が落札全体に占める割合が過去 の平均値を上回った。

クレディ・スイスの金利ストラテジスト、カール・ランツ氏(ニューヨーク 在勤)は「債券相場は入札以降、堅調に推移した。入札は成功だったと言えよ う」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時 42分現在、2年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)低下の2.28%。2年債価格(表面利率2.75%、償還期限2010年7月)は 3/32上げて100 28/32。10年債利回りはほぼ変わらずの3.76%。

2年債入札

入札での最高落札利回りは2.380%。入札直前の市場予想では2.383%だった。 間接応札が落札全体に占める割合は29.5%と、過去1年間の同割合の平均値 (27.4%)を上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.18倍と、年初 からの平均値2.35倍を下回った。

2年債利回りはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を28bp上回って いる。同利回り格差は、6月12日と比べて3分の1以下に縮小した。

海外の中央銀行はここ数週間で機関債の保有を縮小し、国債の保有比率を引 き上げている。米連邦準備制度理事会(FRB)によると、海外中銀による米 国債の持ち高は20日に過去最大の1兆4000億ドル、機関債は9750億ドルと、 7月16日の9840億ドルから減少した。

米2年物国債とドイツ国債の利回り格差は1.81ポイントと、前日の1.66ポイ ントから拡大した。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのウェーバー 独連銀総裁は利下げの余地がないとの認識を示し、景気が上向けばECBは追 加利上げを実施する可能性があることを示唆したことが嫌気され、ドイツ債は 下落した。

財務省は28日、5年債入札(220億ドル)を実施する。

ICAPを通じた米国債取引は25日、3カ月ぶり低水準を記録。今月の平 均は約2424億ドルと、7月の同3155億ドルから減少した。

朝方は下落

商務省が発表した7月の米製造業耐久財受注が市場予想に反して増加したこ とが嫌気され、米国債は朝方下落していた。7月の同受注額は前月比1.3%増 と、前月と同じ伸び率(速報値は0.8%増)だった。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想中央値では前月から変わらずと見込まれていた。 変動の大きい輸送用機器を除く受注は0.7%増(前月2.4%増)。エコノミスト 予想のマイナスに反して、プラスを維持した。

アトランタ連銀のロックハート総裁は27日、当局の金利政策はインフレ低 下方向と「整合的」だとの見解を示す一方、必要な場合には政策金利引き上げ の用意があることを示唆した。

金利先物市場動向によると、来年1月の連邦公開市場委員会(FOMC)ま でに少なくとも0.25ポイントの利上げを見込む確率は48%となっている。次 回FOMCは9月16日に開かれる。

米国債の今月の投資リターンは、米景気減速見通しと7月に記録した最高値 から20%下落した原油価格を背景に、3カ月連続で上昇したもよう。

メリルリンチのデータによると、今月の米国債投資リターンは1.3%、年初 からは4%となっている。2年債の投資リターンは0.5%、年初からは3.1%。 ブルームバーグ・ニュースがエコノミストを対象にまとめた調査では2年債利 回りは年末までに2.44%に上昇すると予想されている。