8月の独消費者物価:前年比3.3%上昇に鈍化-石油価格下落で(2)

ドイツ連邦統計庁が27日発表した8月のド イツ消費者物価指数(速報値)は、欧州連合(EU)基準で前年同月比3.3%上昇 と、前月の同3.5%上昇を下回った。石油価格の下落が寄与した。7月の前年比上 昇率はEU基準導入以来の最高だった。

8月は前月比では0.4%低下。ブルームバーグ・ニュースがエコノミストを 対象にまとめた調査の中央値では、前年同月比3.4%上昇、前月比0.2%低下が見 込まれていた。

石油価格が7月に過去最高値を付けて以来、21%下落したことを受け、企業 の製品価格への転嫁圧力が緩和するとともに、家計に金銭的ゆとりができた。欧州 中央銀行(ECB)は今月初めに政策金利を4.25%で据え置くとともに、トリシ ェ総裁は来年のインフレ率は「ほんの緩やかに」低下するだけとの見通しを示した。

リーマン・ブラザーズ・インターナショナル(ロンドン)のエコノミスト、ロ ーラン・ビルケ氏は「インフレ率はピークに達したが、ECBとしては危険がなく なったとの合図を出すには時期尚早だ」と指摘。ECBの「政策委員会は依然とし て今後出てくるだろう物価上昇圧力と賃金交渉について懸念している」と語った。 同氏は年内の金利据え置きを予想している。

ECB政策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁はこの日公表されたブルー ムバーグ・ニュースとのインタビューで、「短期的なインフレ見通しに大きな変化 はない」と指摘し、景気が上向けば行動が必要となる可能性があると述べた。