ECBは担保の証券を高く評価し過ぎ、売買障害にも-元英中銀当局者

イングランド銀行(BOE)金融政策委員 会(MPC)の元メンバー、ウィレム・ブイター氏は、欧州中央銀行(ECB) が市中銀行への貸し出しの担保として受け入れる資産担保証券(ABS)の価格 を高く評価し過ぎており、市場の回復を阻害している恐れがあると指摘した。

同氏は26日の電話インタビューで、「証券の価値が過大に評価されている ことはほぼ確実だ」とした上で、ECBは「人為的に価格をつり上げることで、 民間の買い手を遠ざけている可能性がある」と指摘した。

欧州の銀行は信用危機で市場からの調達が難しくなるなかで、中銀からの借 り入れを増やしている。ECBはABSを貸し出しの担保として受け入れている。 ECBは担保の証券を額面未満の価格で評価しているが、価格は市場価格に比べ、 額面1ドルにつき少なくとも4セント高い可能性があるとブイター氏は指摘。こ のために銀行はこれらの証券を市場で売却する意欲を失っていると述べた。同氏 によれば、スペインの住宅ローン担保証券はECBで額面1ドルにつき95セン ト以上と評価されている。ソシエテ・ジェネラルのデータによると、市場での取 引価格は約91セントだという。

ECBの政策委員会メンバー、メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁は23日 のインタビューで、ECBが担保受け入れに関する規定変更を近く発表すると述 べていた。ドイツ連銀のウェーバー総裁は26日のインタビューで、「ECBが 受け入れる担保は市場でも取引されなければならない。そうしなければ正確な価 格評価ができないからだ」と語った。秋には最終決定し、直ちに公表する計画だ という。

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