米農業収入:今年がピークか-コスト高で30年ぶり高水準から減少も

トウモロコシや大豆相場が過去最高値に達 したことを受け、米国の農業収入は30年ぶり高水準となっている。しかし、農 業経営者にとってのリスクは、コスト拡大ペースが一段と加速しており、収益 が圧迫される懸念が強まっていることだ。

イリノイ大学の農業経済学者、ゲーリー・シュニッキー氏によると、米農 務省(USDA)が28日発表するリポートは、農業収入の伸びが鈍化する一方 でコスト上昇が加速している状況が示される見通しだ。これは大恐慌以来で最 悪となった1980年代の農業危機をもたらしたパターンに似ているという。トウ モロコシや小麦、大豆の価格は現在、最高値を少なくとも18%下回っている。

USDAのデータによれば、燃料価格は1年前と比べ62%上昇し、肥料の コストは2倍に拡大している。農業従事者やエコノミストらは今年について、 諸経費が2月時点のUSDAの予想(2792億ドル)を上回り、純利益を圧迫す ると予想。政府は今年の純利益を過去最高の923億ドルと見込んでいる。

イリノイ州で農地6800エーカーを保有・運営するカート・ライン氏は「収 入は今年でピークを迎えた」と指摘。「09年には大幅減収となるはずだ。収入 面で向こう2年にわたって危機に見舞われるとみられ、利益率は堅調とはなら ないだろう」と予想した。USDAは09年の農業収入について最初の見通しを 11月に発表する。

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