今日の国内市況:株式は続落、債券安、ドル下落-景気・地政学リスク

東京株式相場は続落。企業の相次ぐ経営 破たんで足元の国内景気の厳しさが改めて警戒されたほか、グルジア情勢の悪 化で地政学リスクも意識された。トヨタ自動車など自動車株、三菱地所など不 動産株、コマツなどの機械株を中心に景気敏感株が安い。横浜銀行が連日で年 初来安値を更新するなど、地方銀行の下げも目立つ。東証1部の出来高は2日 ぶりに今年最低を更新、売買代金は4日連続で同最低を記録した。

日経平均株価の終値は前日比25円75銭(0.2%)安の1万2752円96銭、 TOPIXは同5.66ポイント(0.5%)安の1223.69。東証1部の出来高は概 算で13億452万株、売買代金は1兆3442億円。値下がり銘柄1110、値上がり 478。業種別33指数は23業種が下落、10業種が上昇。

この日の日本株は、前日の米国株が小動きとなったことを受け、市場参加 者は積極的な売買を手控え、連日の薄商いで相場全般の方向感を欠いた。日経 平均、TOPIXともに朝方は上昇転換する場面もあったが、日経平均が米シ カゴ先物市場(CME)の日経平均先物9月物の26日清算値(1万2825円) に届かなかったこともあり、次第に上値の重さを嫌気した売りに押された。

一方、日経平均が7月の安値水準(16日の1万2671円)に近づくと押し 目買いが強まり、下げ渋る展開との指摘もある。この日も午前に日経平均は1 万2681円まで下げたが、その後持ち直した。

債券は下落-高値警戒感

債券相場は下落(利回りは上昇)。買い先行で始まったものの、先物相場 への高値警戒感から売りが優勢となった。あす28日に実施される2年債入札 や週末の重要経済指標発表を控えて、中期ゾーンなどには持ち高調整の売りが 入ったもようだ。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比12銭高の138円61銭で寄り付 き、直後に138円66銭の日中高値をつけた。その後は徐々に水準を切り下げ て、午後2時10分過ぎに日中安値138円1銭まで下落した。結局、41銭安の 138円8銭で引けた。9月物の日中売買高は4兆565億円。

現物債市場で新発10年物の295回債利回りは、前日比0.5ベーシスポイ ント(bp)高い1.42%で寄り付いた後、いったんは横ばいの1.415%に戻した。 その後は徐々に水準を切り上げ、午後2時過ぎに3bp高い1.445%まで上昇。 3時前後からは2.5bp高い1.44%で推移した。中期債相場も下落。新発2年債 利回りは2bp高い0.71%、新発5年債利回りは3bp高い1.005%で推移して いる。

財務省はあす28日、2年利付国債の入札を実施する。表面利率(クーポ ン)は前回債より0.1ポイント低い0.7%が見込まれている。発行額は前回債 と同額の1兆7000億円程度。

ドル下落-原油高、米金融不安

東京外国為替市場では、ドルが下落。米国の金融不安や住宅不況の長期化 懸念がくすぶるなか、原油相場の上昇も重しとなり、ドル売りが優勢となった。

ドル・円は1ドル=109円台後半で早朝の取引を開始。しばらくは同水準 でもみ合っていたが、徐々にドル売り・円買いが強まり、正午すぎには109円 ちょうどを割り、一時108円91銭と3営業日ぶりドル安値を付けた。もっと も、109円割れの水準ではドル買いも見られ、欧州市場に向けては109円台前 半までドルが下げ渋る展開となっている。

ドルは対ユーロでも反落。前日にはドイツのIfo経済研究所が発表した 8月の同国企業景況感指数が3年ぶりの低水準に落ち込んだことを受け、一時 1ユーロ=1.4571ドルと2月14日以来、約6カ月半ぶりの水準までユーロ 安・ドル高が進んだが、その後は原油高を背景にドルが急速に伸び悩み、この 日の東京市場では1.4743ドルまで値を戻す場面も見られた。

ユーロ・円相場は、前日の海外市場で一時、1ユーロ=159円99銭と5月 12日以来、約3カ月半ぶりの水準までユーロ安・円高に振れたが、この日の東 京市場では160円50銭をはさんでもみ合う展開となった。