ファニーとフレディ:住宅ローン証券の金利差益は1998年以来で最大

米住宅金融大手ファニーメイ(連邦住宅抵 当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の債券と米国債との利回 り格差を過去最大に広げた投資家心理をめぐる危機感は一方で、両社の一部の 投資利益を少なくとも1998年以降で最高の水準に押し上げている。

シティグループによると、ファニーメイとフレディマックが買い入れるカ レントクーポンの住宅ローン債券の利回りは、両社の借り入れコストを40ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回っている。この格差が20bpを 上回ったのは、2007年までの10年間では、98年と03年の2回しかない。

この格差によって、ファニーメイとフレディマックは両社が保有または保 証する住宅ローン関連の損失を一部補うことが可能になり、救済実施をポール ソン財務長官に迫る圧力も和らぐ。総額1兆6000億ドル(約174兆円)の住 宅ローン投資から利益を得る両社の株価は、ローンの延滞増加と債務コスト上 昇に投資家が危機感を募らせ、年初から85%余り下げた。

クレディ・スイス・グループ(ニューヨーク)のアナリスト、モシュ・オ レンバック氏は「皮肉な事態だ」と指摘し、両社の金利差益は引き続き拡大す る可能性が高いと付け加えた。「ファニーとフレディからみると、実際には投 資状況は好転している」と同氏は語った。

持ち家の普及や市場の安定を目的に設立されたファニーメイとフレディマ ックは、住宅ローン資産を低利の社債発行で調達した資金で購入したり、住宅 ローン証券を保証することによって利益を得る。

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