東京外為:ドル弱含み、米住宅不況長期化懸念が重し-1.4700ドル前後

朝方の東京外国為替市場では、ドルが弱含 み。米国の金融不安や住宅不況長期化懸念を背景に、朝方の取引ではややドル 売りが先行する展開となっている。

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.46ドル台半ばから1.4700ドル前後までド ルが軟化。前日の海外市場では一時1.4571ドル(ブルームバーグ・データ参照、 以下同じ)と2月14日以来、約6カ月半ぶりの水準までユーロ安・ドル高が進 んだが、その後は原油相場の上昇もあり、ドルが伸び悩む展開となっている。

三菱東京UFJ銀行市場業務部の佐原満上席調査役は、ユーロ主導でドル は主体性のない動きが続くなか、きのうはドイツの経済指標が事前予想よりも 大分悪い内容となり、ユーロがかなり落ち込む局面が見られ、ドルの買い戻し につながったと説明。ただ、「米経済も悪く、それが直接ドル売りにつながっ ているかは微妙なところだが、ドルの買い戻しが続かない面もある」と指摘す る。

また、ドル・円相場は1ドル=109円台後半から前半までドルが水準を切り 下げている。佐原氏は、「月末が近づいているため、ドル・円相場は上下に実 需関連の売り買いが観測されており、東京市場では海外市場のレンジの真ん中 辺りとなる109円台半ばを中心に大きく動くイメージはない」と語っている。

ユーロに金利先安観

ドイツのIfo経済研究所が26日発表した8月の企業景況感指数(2000年 =100)は94.8と、3年ぶりの低水準に落ち込んだ。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト調査の中央値では97.2への低下が見込まれていた。 また、民間調査会社GfKが発表した9月のドイツ消費者信頼感指数は1.5と 03年6月以来、約5年ぶりの低水準となった。

Ifo経済研究所のエコノミスト、ゲルノート・ネルプ氏はブルームバー グテレビジョンとのインタビューで、欧州中央銀行(ECB)による利下げの 可能性は高まっているとの見方を示した。

欧州一の経済大国であるドイツがリセッション(景気後退)入りするとの 懸念が高まるなか、26日の欧州債市場では独2年債利回りが一時、5月中旬以 来の水準まで低下。クレディ・スイス・グループの調べによると、金融市場で は今後12カ月にECBによる41ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイ ント)の利下げを織り込んでいる。

独指標の悪化を受け、ユーロ・円は海外時間に一時、1ユーロ=159円99 銭と約3カ月半ぶりの水準までユーロ安・円高が進行。ただ、その後はユーロ が下げ渋り、27日の東京市場にかけては160円台半ばから後半で取引されてい る。

FOMC議事録、「次の行動は引き締め」

一方、米国では民間調査機関のコンファレンス・ボードが26日発表した8 月の米消費者信頼感指数が56.9と、前月の51.9から上昇、エコノミスト予想 中央値の53.0も上回った。

半面、住宅関連指標では米住宅市場の低迷が示された。全米20都市部を対 象にした6月のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー 住宅価格指数は、事前予想こそ上回ったが前年比で15.9%低下。7月の米新築 一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率)は前月から増加(2.4%増の51万5000 戸)したものの事前予想を下回り、6月分が下方修正された。

連邦準備制度理事会(FRB)が26日公表した議事録によると、今月5日 に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)では、会合メンバーが「次の行動 は引き締めになるとの見方でおおむね一致した」ものの、「その時期と幅につ いては今後の経済と金融市場の展開次第」とされた。

米連邦預金保険公社(FDIC)が26日発表した銀行業界に関する四半期 報告書によると、第2四半期に「問題のある銀行リスト」に載った金融機関の 数は前期比30%増の117行と、5年ぶり高水準に達した。

--共同取材 三浦和美 Editor:Hidekiyo Sakihama,Hidenori Yamanaka

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