日フェン株が続伸、防災事業好調で収益性が向上-通期業績予想を増額

熱制御技術に強みを持つ日本フェンオー ルの株価が3営業日続伸。午前9時31分現在、前日比17円(2.5%)高の697 円で取引が進んでいる。工場向けのガス消火装置が伸びている上、住宅用火災 警報器を今秋に投入する予定で、収益性も向上する見込み。26日に、2008年 12月通期の連結業績予想を増額修正したことが好感されたようだ。

新しい通期業績予想は、売上高が前期比0.6%増の178億円、営業利益が 同5.7%増の12億円で、それぞれ過去最高となる。前回予想と比べると、売上 高は5億8200万円(3.2%)の減額修正となるが、営業益は4400万円 (3.7%)の増額修正となった。利益上乗せの主因は、主力の防災部門が伸び ているためで、営業利益率は過去最高の6.95%となる予定。

同社社長室長の樋川良氏によると、ガス消火装置は製造業の工場向けや立 体駐車場向けが伸びている。火災が起こった場合に、火元の周囲で起こる熱・ 燃料・酸素などの連鎖反応を化学的に遮断する「FM-200」シリーズの需要 が高い上、爆発事故を抑制する「IEPシステム」も半導体メーカーなども堅 調だという。

一方、半導体業界の設備投資抑制などで期末にかけて温度制御部門の収益 が厳しくなるとみているほか、人工透析機などの医療部門も海外向け輸出高が 減少すると想定、利益を圧迫するとした。樋川氏は、「各事業部門の受注状況 を精査した上でまとめた通期予想だ。慎重に組んだ訳ではない」と話していた。 同社は、9月4日にアナリスト協会で中間決算報告会を行う予定。