債券相場はもみ合い、株続落や好需給で買い先行-入札控え上値も重い

債券相場はもみ合い。月末に向けて好需給 が見込まれるなか、日経平均株価が続落して始まったことを受けて、買い先行で 始まった。もっとも、あす28日に実施される2年債入札に向けた売りなどで、 相場の上値も重い。

トヨタアセットマネジメントのシニアストラテジストの浜崎優氏は、「昨日 まで相場が強かったことや、週末にかけて重要指標を控えて、もみ合う展開」と 予想。米金融不安については、「方向性としては落ち着いてきているが、散発的 に悪い材料が出たときに警戒している感じもある。景気が後退局面にある中での 相場展開で、基本的には底堅い展開」との見方を示した。

東京先物市場の中心限月9月物は前日比12銭高の138円61銭で寄り付いた 後、すぐに138円66銭まで上昇した。その後は上げ幅を縮小し、横ばい圏での 推移となっている。9月物の午前9時36分時点での売買高は7846億円程度。

現物債市場で新発10年物の295回債は、前日比0.5ベーシスポイント(bp) 高い1.42%で取引が成立した。その後は1.415-1.42%で取引されている。

日経平均株価は続落。前日比44円32銭安の1万2734円39銭で寄り付いた。 その後は下げ幅を縮小し、一時はプラス圏に値を戻す場面もあった。

財務省はあす28日、2年利付国債の入札を実施する。表面利率(クーポ ン)は前回債より0.1ポイント低い0.7%が見込まれている。発行額は前回債と 同額の1兆7000億円程度。

米株は小反発、債券ほぼ変わらず

26日の米国債市場では、10年債利回りが約3カ月ぶりの低水準だった。こ の日公表された今月5日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では利上げ 時期について示唆されていなかった。

FOMC議事録では、多くの会合参加者が「コアインフレは来年も鈍化しな い可能性を懸念していた」ことが分かった。会合メンバーは次の行動は利上げと の見方でおおむね一致した。

BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは前日比ほぼ 変わらずの2.33%付近。10年債利回りはほぼ変わらずの3.77%付近。これは5 月9日以来の低水準。

一方、米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が反発。 原油高を背景にエネルギー関連株に買いが入った。アナリストが米住宅金融大手 のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公 社)は年末まで十分な資本を維持できるとの見方を示したことも買い材料。S& P500種株価指数終値は前日比4.67ポイント上げて1271.51。

--共同取材:曽宮一恵、吉川淳子 Editor:Hidenori Yamanaka,Hidekiyo Sakihama

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