伊藤忠食品株が下落、通期営業減益に一転との報道-価格転嫁進まず

酒類、一般食品、冷凍食品などの卸売業を 手掛ける伊藤忠食品の株価が一時、前日比50円(1.4%)安の3550円と下落。 原材料価格の高騰で食品メーカーが相次いで値上げを打ち出したが、スーパー 向けなどで価格転嫁が遅れ、収益が圧迫されている。一部報道で、2008年9月 通期業績は増益から一転減益に転じると伝えられ、収益の下振れを嫌気した売 りが先行した。

27日付の日本経済新聞朝刊は、伊藤忠食品の通期連結営業利益が前期比 7%減の47億円程度となりそうと報道。会社側は同4.1%増の52億8000万円 と増益を見込んでいた。同紙によると、メーカーが価格を引き上げたビールな どで、一部の大手量販店向けの価格転嫁が計画通り進まず、お中元など利益率 の高い百貨店向けの販売不振も響く。ドラッグストアとの新規取引開始に伴い、 物流や販売体制の立ち上げの遅れなども減益要因となるという。

伊藤忠食品が7日に発表した第3四半期決算(07年10月―08年6月)業 績によると、一部商品の価格転嫁の遅れや新規小売店との取り組みによる一時 的費用の発生などにより、連結営業利益は前年同期比13%減の27億2800万円。 通期計画に対する進ちょく率は52%にとどまっていたものの、期初予想を据え 置いていた。

ブルームバーグに登録されたアナリスト2人の収益予想を見ると、通期連 結営業利益予想の平均値は48億7500万円で、会社計画(53億円)の達成は難 しいとの見方が広がっていた。